ボランティアたちからの、暑中お見舞い!
通称「さんまるに」…302。
東京板橋にある私のアパートを彼らは、そう呼んでいる。部屋の番号である…
みんなで「お土産」づくり(撮影はボランティアの清水賢一郎氏)
この日、東京は36度の猛暑だ。
20人以上の仲間が、コーヒーパックやコーラ、ケーキに和菓子などを持ち寄って集まってきた。第3回を迎えた「You've got mail !」を成功させようと意気込むボランティアチームの面々である。
仲間たちの中には、大学教授がいたと思えば、赤坂の料理店のママもいる。上場企業のサラリーマンにOL、主婦や学生、酒屋問屋の若役員にホテルマン…広島市から駆けつけた仲間や、福島県郡山市から、そして茨城県日立市から、横浜からと方々から集まってきた。
実行委員長は、嶋崎明代さん。会社では、デザイナーの仕事が主である。
特技はゴルフ。「音楽の知識は中学生以下なの。カラオケは、逃げます」と音楽音痴を自慢していたが、岡田クンの歌声を去年のこのコンサートで聞いてから、すっかり彼の大ファンになった。いまでは「彼の“追っかけ”してます」とのこと。彼女にとって、岡田クンとの出逢いは、音楽との出逢いでもあった。
302に電話だ! 受話器に飛びつく嶋崎さん…
「えっ、ホント! 3人…すごいじゃない! やったぁ~~」
受話器を置いたとたん、
「おばあちゃんとお子さんを連れて来てくれるそうです!」
嶋崎さんの声が響く。岡田並みのデカイ声だ。
アパートにいた20人の仲間から歓声が上がる…
「やったねッ スゴイスゴイ。これで522席だねッ」
席が埋まる…1席、3席と。そのたびに彼らの歓声が夏の空に響きわたる…。
どう、出来映えは?
私を含めて、彼らは舞台づくりには全員「ド素人」だ。だから、各方面のプロの方々からのご指導を仰がないと、創りたい舞台は出来ない。細かい手配はわからないから、教えていただかないと出来ないのだ。
しかし、プロの方々から見れば、じれったいのかアホに見えるのか、常識がないヤツらと思われるのか…いずれにしても、会話をとるのが難しいのだろう。だから、辛抱強く、あきらめずに関わっていただきたいのである。
私は…子供の頃からそうなのだが、自分の悪口を言われても「そうかもしれないな…」と、以後気をつけようと思ってそんな話も聞く。むしろ、もっと言ってよ…と、言う心境だ。
しかし…
自分の家族や友だち、仲間たちの悪口には容赦しなかった。実家が土建屋だったこともあるのだろうが、そのあたりは父の影響だろう。新聞記者を志したのも、その性質からだと思う。
私は自分の人生での宝物は「仲間」だと、確信している。彼らの充実した笑顔と実感のある歓声を私は愛している…
見聞きしたくないのは、「仲間」の失望した表情であり、淋しい涙声である。…彼らの「苦痛」の表情は、私には「死」をみるより辛い。そういう原因を創る人達を私は許さない。強制と命令、支配と打算は私は排除して今日まで生きてきた。
人間の「自由」を奪う人達の言葉を、私は許さない。
相手に選択させない言葉を日常語にしている人達…で、ある。
岡田クンも参加で~~す!
今回もいろいろとあった…ようだ。
日本は、各先進国と比較するとボランティア活動が根付いた国とは言えないかもしれない。
相手に選択させない言葉を日常語にしている人達は、このコンサートのボランティア活動に参加はしていない。席を1席でも埋めてくれるわけでもない…。理由は「忙しい」からなのだ。
そして、舞台を知らない我々「ド素人」に比べたら、大変なプロなのだ。とっても、エライ人、なのである。
舞台を支えて陰で活動している仲間たちもボランティアだが、出演者全員もそうかもしれない。なぜなら、ここではお恥ずかしくて書き記せないほどの低額の出演料だからだ…。
出演者は、「楽しそう」だからこんなド素人の舞台にのってくれる。だから私は、彼らのそんな決断に感謝しているのだ。彼らの失望は、見たくない…。私は彼らの要求や懸念する事柄は払拭してあげたい。自分に出来ることなら、直してあげたい…。力づけたいし、励ましたい。
個人的な感情とは、別にして。
さて。
このファミリーコンサート。子供たちは夏休みだ。
私も子供の頃、両親と夏休みに出かけた映画や旅行はこの歳になっても、楽しい想い出として残っている。このコンサートもそう願いたい…。
プログラムの内容は、音楽プロや舞台のプロから見れば、「非常識!」とお叱りを被るかもしれない。
実行委員長嶋崎さん(右側)&広島市の友重さん
しかし、まあ、グランドオペラだの有名人の演出するミュージカルでもないのだ。気軽に、そして誰でもなじめるコンサート、ファミリーで楽しんでいただければ、私は満足なのである。
きっとその願いは、ボランティア全員の「思い」と重なっているはずだ…
…まさみ…
東京板橋にある私のアパートを彼らは、そう呼んでいる。部屋の番号である…
みんなで「お土産」づくり(撮影はボランティアの清水賢一郎氏)
20人以上の仲間が、コーヒーパックやコーラ、ケーキに和菓子などを持ち寄って集まってきた。第3回を迎えた「You've got mail !」を成功させようと意気込むボランティアチームの面々である。
仲間たちの中には、大学教授がいたと思えば、赤坂の料理店のママもいる。上場企業のサラリーマンにOL、主婦や学生、酒屋問屋の若役員にホテルマン…広島市から駆けつけた仲間や、福島県郡山市から、そして茨城県日立市から、横浜からと方々から集まってきた。
実行委員長は、嶋崎明代さん。会社では、デザイナーの仕事が主である。
特技はゴルフ。「音楽の知識は中学生以下なの。カラオケは、逃げます」と音楽音痴を自慢していたが、岡田クンの歌声を去年のこのコンサートで聞いてから、すっかり彼の大ファンになった。いまでは「彼の“追っかけ”してます」とのこと。彼女にとって、岡田クンとの出逢いは、音楽との出逢いでもあった。
302に電話だ! 受話器に飛びつく嶋崎さん…
「えっ、ホント! 3人…すごいじゃない! やったぁ~~」
受話器を置いたとたん、
「おばあちゃんとお子さんを連れて来てくれるそうです!」
嶋崎さんの声が響く。岡田並みのデカイ声だ。
アパートにいた20人の仲間から歓声が上がる…
「やったねッ スゴイスゴイ。これで522席だねッ」
席が埋まる…1席、3席と。そのたびに彼らの歓声が夏の空に響きわたる…。
どう、出来映えは?
私を含めて、彼らは舞台づくりには全員「ド素人」だ。だから、各方面のプロの方々からのご指導を仰がないと、創りたい舞台は出来ない。細かい手配はわからないから、教えていただかないと出来ないのだ。
しかし、プロの方々から見れば、じれったいのかアホに見えるのか、常識がないヤツらと思われるのか…いずれにしても、会話をとるのが難しいのだろう。だから、辛抱強く、あきらめずに関わっていただきたいのである。
私は…子供の頃からそうなのだが、自分の悪口を言われても「そうかもしれないな…」と、以後気をつけようと思ってそんな話も聞く。むしろ、もっと言ってよ…と、言う心境だ。
しかし…
自分の家族や友だち、仲間たちの悪口には容赦しなかった。実家が土建屋だったこともあるのだろうが、そのあたりは父の影響だろう。新聞記者を志したのも、その性質からだと思う。
私は自分の人生での宝物は「仲間」だと、確信している。彼らの充実した笑顔と実感のある歓声を私は愛している…
見聞きしたくないのは、「仲間」の失望した表情であり、淋しい涙声である。…彼らの「苦痛」の表情は、私には「死」をみるより辛い。そういう原因を創る人達を私は許さない。強制と命令、支配と打算は私は排除して今日まで生きてきた。
人間の「自由」を奪う人達の言葉を、私は許さない。
相手に選択させない言葉を日常語にしている人達…で、ある。
岡田クンも参加で~~す!
今回もいろいろとあった…ようだ。
日本は、各先進国と比較するとボランティア活動が根付いた国とは言えないかもしれない。
相手に選択させない言葉を日常語にしている人達は、このコンサートのボランティア活動に参加はしていない。席を1席でも埋めてくれるわけでもない…。理由は「忙しい」からなのだ。
そして、舞台を知らない我々「ド素人」に比べたら、大変なプロなのだ。とっても、エライ人、なのである。
舞台を支えて陰で活動している仲間たちもボランティアだが、出演者全員もそうかもしれない。なぜなら、ここではお恥ずかしくて書き記せないほどの低額の出演料だからだ…。
出演者は、「楽しそう」だからこんなド素人の舞台にのってくれる。だから私は、彼らのそんな決断に感謝しているのだ。彼らの失望は、見たくない…。私は彼らの要求や懸念する事柄は払拭してあげたい。自分に出来ることなら、直してあげたい…。力づけたいし、励ましたい。
個人的な感情とは、別にして。
さて。
このファミリーコンサート。子供たちは夏休みだ。
私も子供の頃、両親と夏休みに出かけた映画や旅行はこの歳になっても、楽しい想い出として残っている。このコンサートもそう願いたい…。
プログラムの内容は、音楽プロや舞台のプロから見れば、「非常識!」とお叱りを被るかもしれない。
実行委員長嶋崎さん(右側)&広島市の友重さん
しかし、まあ、グランドオペラだの有名人の演出するミュージカルでもないのだ。気軽に、そして誰でもなじめるコンサート、ファミリーで楽しんでいただければ、私は満足なのである。
きっとその願いは、ボランティア全員の「思い」と重なっているはずだ…
…まさみ…
by masami-ny55
| 2005-08-01 17:51
| 日記