仕事の原稿

ちっとも原稿が進まない…。
13日、奈良まで取材に行ったばかりなのに、それでも書き味が定まらず、ちっとも落ち着かない…。ヤバイ状態ですぞ、これは。
明後日は編集マンと取材先との「打ち合わせ」があるのに、「お土産」を持って行けるかどうか。まさか、手ぶらでは「打ち合わせ」にもならないし…。

こんな時って決まって気が散っているもの。
いまも、テレビ画面が気になっている。ラブアクが映っている。一昨年だったか、この映画にはずいぶん入れ込んだ記憶がある。主役のコリン・ファース ヒュー・グラント エマ・トンプソンなどの顔ぶれで綴った一級品のラブコメに大満足したものだ。

しゃれっ気がいい。都会的軽薄さに、生きた人生が見える。
このメンバーからつい、思い出すのは「高慢と偏見」だ。まあ、現在のラブコメの元祖ともいえるモチーフ。
で、「高慢と偏見」と思い出すと、今度はイギリスから離れてボクの記憶は一気にニューヨークに飛んで行く。「ユーガットメール」のキャスリーンのこと…。

こんなことを繰り返していたら、原稿書きどころじゃないです。
仕事の原稿って、なんでこんなつまんないんだろ、か、ねぇ。

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…まさみ…
# by masami-ny55 | 2009-02-16 23:57 | 日記

ふたりの韓国青年と「フォトショップ」

はいはい、では更新しましょうか…。
と言っても、別段書くようなお話はないのです。

そう言えば、つい最近のこと。こんなことがありました。
韓国から来た2人の青年に「フォトショップ」の使い方を教えました。
彼らとの出逢いは突然でした。ボクが事務所を出ようとしたら、「お客様が来たからごあいさつを」とやっちゃんから頼まれました。挨拶だけすればいいのだろうと…。で、お会いしたら、なかなかの好青年です。話を聞くと、日本に来て暇が出来たのでその間に仕事の役に立つことをマスターしたいという相談です。

で、どんな…ことを…したいのかなぁ…。

すると、デザインをやりたい、なのでフォトショップを動かしたいとのご希望です。
えっ、PCかい!?
と、なると…。なんでも、このソフト。インストラクターの資格を持っている日本人は少ないようで、資格を持つボクにそのおはちが回ってきたようです。
話しているだけで、大変にまじめで明るい青年たちなので、「じゃあ、ちょっとだけだけど動かしてみましょうか」と。

韓国の青年もさほど「日本語」が通じる様子でもありません。片言の英語も交えてみたら、ニコニコ顔で指示通りの動きをし始めます。ふたりとも、机には「電子手帳」を置いています。ボクの「ことば」をお国のことばに訳していたのでしょう…。懸命についてくる姿がなんか無性に可愛くなってきて、「どう? 出来た?」「わかりますか?」

実はボク、韓国ドラマのファンなんですけど…と、のどから出そうになったことばを、ぐっと飲み込んでふたりにわかるまでおしゃべりし続けました。
で、「韓国ドラマとおんなじだ」と、ほんとに感激したことがあるんです。
それはですねぇ、ふたりともコートを脱がないんです。それも、「冬ソナ」で散々見たあのダッフルコート。ボクが学生時代に流行っていた、あれです。
人の話を聞く時は、ふたりとも両手をきちんと自分の膝にのせます。そして「はい」と、日本語できちんと返事してくれます。そんな応対をしてくれるふたりとのやりとりを続けていたら、まるで、ボクは講義でもしているような気分がしてきます。

その昔。「ヤマトコトバ」には倫理観や宗教思想、科学的思考言語もなく、こころの表情だけがあったようだ、と大野先生の本に書いてあったことを思い出します。やがて、日本は文化のすべてを輸入して現在の日本語へと辿っていった…と。
「孝」という文字と意味もまたそんな昔々に輸入されて、やがて日本の文化の中軸になっていた、と。しかし、戦後の現代日本は、もうその文化も押しのけられて、理論と技術の向上という欧米文化思想が繁栄し、「孝」なる文化は見る影もない、といいます。
それは日本ばかりではないでしょう。きっと、経済発展を念願している韓国でもまた日本同様の欧米文化が流れ込んでいるはずです。

でも、このふたりの韓国の青年。日本の若者たちと比べると、少なくても「師の立場」を認めているようにボクには映りました。そして、自分たちは「私は学徒だ」という立場で座っている。たまたま出逢った青年がそうだったのかも知れません。でも、ボクはこのふたりの青年の「学ぶ姿」から、ボクのまだ学生時代だった若い自分を思い起こさせてくれたことは事実です。
実はこのふたり、「また来週、教えてもらいに来たいけれど…」と、これまた可愛いことをおっしゃる。
断る理由なんてない。むしろ、ほんとうに来るのかい? うれしいねぇ、じゃあ来週はそっちから知りたいことをリストして来なよ…って。きっとまた、コートを着たまま、「授業参加」するんだろうけれども…、ボクには彼らとの再会が待ち遠しい、ですよ。

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…まさみ…
# by masami-ny55 | 2009-02-09 03:54 | 日記

浅草寺の「大吉」

今年初めての仕事が一段落した今日の昼下がり。無性に「ウナ重」が喰いたくなった。
京都から来た叔母様とはもう10数年の仲。
「どうだい、浅草にでも行きませんか」と、やんわりとお誘いしたところ、「ひと仕事済んで、大きな成果を創りはったんやから、今日は私におごらせてくれますか」と、来たもんだ。ガッテン承知、の呼吸です。

子供の頃から通っている「つるや」に直行。座ったとたん「特上でおねがいできますか」と仲居さんに。さすがは京都の叔母様、わかっておられます。ボクはここ数日間、さほど食事をしていなかったので一気に食欲が増して、顔なじみの仲居さんに「今日はごはん大目にしてよ」ってことになりました…。

食べながらふと気がつきました。
「あっ、浅草寺は今年初めてだわ、さ。折角だからお参りしましょう」

平日とはいえ、そこはそれ、浅草のこと。相変わらずの賑わいです。お参りを済ませたら叔母様が
「おみくじは?」
んーー、実はボク。ガキンチョの頃から浅草に来ていますが、新年早々のおみくじはさほど良い札を引き当てた例しがないのですよ。東照宮は一昨年を除いて毎年けっこうなお札を頂けているのですが、ここ浅草寺のおみくじは、…きびしい。
それでも叔母様は「やってみんことにはわかりません。今年は違うかもしれへんし」
…京都弁が似合わない浅草で、こんな押し問答をしてもはじまらない。
竹の細棒が詰まったおみくじの筒をガラガラ回していたら、ボクの前にいたふたりの女性は、ふたりとも「凶」だったと嘆いています。折角の着物姿がさみしそうです。そんな人たちの中でボクが引いて出た数は、86番。引き出しからお札を頂いたらなんとまあ「大吉」でした。浅草寺でこの札を引いたのはいままでには…、覚えがない。初めてのことだろうと思います。一緒にいたヤッチャンが「スゴイじゃないですかぁ」とはしゃいでおりました。

そんな帰り道。いつものとおり浅草・興伸によって「大学いも」を。仲間たちへのお土産です。
みんなが喜んだのはいつものお土産よりも、「浅草寺の大吉」の話題でした。
仲間たちは大笑い。大受け、です。「ぼろ会社が発展するかもねっ」だの「やっとこさ、良いニュース」だの「無心がいいのですよ!」だのと、大学いもをほおばりながらちっちゃな職場に笑い声が響きます…。

そして、夜のことです。「冬ソナのユジン」も負けそうな「涙の女王」とあだ名されるマキちゃん。とにかくこの人、うれしいと泣き、楽しいと言っては涙し、感激するとぼろぼろになって涙するのです。で、このマキちゃん、おまちどお様の今年の初涙は、これです。
「おとうとが…弟が…、このまま続けてくれるとメールしてきました。ありが…とう…ござ…い…まし…たぁ…」
うれしい時に泣けるって、これはもう「特技」でしょう。ホント、すごいです、マキちゃんは。この電話を聞いて、またみんなは大笑い。
「よかったねぇ、マキちゃん」

これがきっと「大吉」ってことなんでしょうね。

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…まさみ…
# by masami-ny55 | 2009-01-14 00:38 | 日記

「韓国ドラマ」と「温泉」

年末年始の数日間、この時期にこそまとめて書かなければならない原稿があるというのに、なんとも気乗りせず。こんな気分では創作意欲はしぼんだまま。変わりに、なにしていたのかと言えば、せっせとTSUTAYA通い。紅白は子供の頃から見ないので、とにかく年末年始で見たい番組もなく、韓国ドラマをまとめて借りて連日見てました。「朱蒙」を全巻見終わってから、すっかり「韓流」づけ。
ここ数日間で見たのは、「ファンタスティックカップル」「恋人」「ラブストーリー・イン・ハーバード」と次々に追いかけ、ゴロゴロしてました。

で、2日のことでした。
例年どおり、ともだちが集まって日光東照宮へ。東照宮名物になった「あたり付きおみくじ」を200円で購入する。何が書いてあるかは別問題。景品が当たるか否か、でした。ボクは…、あたり! 「福銭」でした。正月早々、縁起がいいなぁとひとりはしゃぎまくっていました。
その帰り道、例年なら「山のレストラン」に車を走らせ、お食事…だったのですが、この日は、ともだちが「宇都宮に直行してみよう」と言い出しました。なんでも、新しく「お風呂屋」が出来たというのです。風呂好きでは金メダルのボク、さっそくその話に乗りました。温泉らしい、のですよ。

行ってみたら、その場所は映画館があったりショッピングセンターがあったりと広々したところ。
「ここにお風呂屋さんがあるの?」と、不思議な感じでしたが確かに、あった!
広大な駐車場はもちろん無料。

平日と言うことで、750円。土、日は850円だそうだが、数種類の露天風呂はじめ、塩サウナ、人工炭酸風呂などなど、全部入っていたら3時間は欲しい。そればかりか、自販機で缶コーヒーを買えば120円だが、ここでのジュース類は180円程度。とにかく、お安い。
400円追加したら「岩盤浴」「砂風呂」などにも入れるというので、受付で早速、「別有料エリア」にも。本場韓国から「エステ」があるのですが、ボクは人に体を触られると、くすぐったくて我慢できないので、これはご遠慮です。
気に入ったのは、炭酸風呂。三菱レイヨンが開発したお風呂だそうですが、これがなんだがいいのですよ。3回入っちゃった。
汗びっしょり。ともだちが「肌つるつるジャン」なんて言うし…。

明日は4日。また、ともだちが沢山来るので、このお風呂ツアーをしましょう。帰りにはどこかで新年会でもしましょうか…ねぇ。
いやいや、東京ではこのお値段で、これだけ楽しめる場所はそうそうないので、よろこんでくれるはず。

調べてみたら、さすがは今時、サイトがありましたから、紹介しておきますね。

http://www.bellsakuranoyu.jp/
です。
# by masami-ny55 | 2009-01-03 22:09 | 日記

「乗り換え」の駅前

このアパートに越してからおよそ5年になるだろうか…。
近所に5年程度いたから、ここ板橋では10年にもなる。渋谷生まれの渋谷育ちのボクにとって、山手線から外れた駅はみんな「いなか」に思えた。乗り換えて他の電車に乗る、というのが少年・マサミ君には多少の緊張感が伴う。別の世界、という気持ちがしてきたものだ。
乗り換えて…。なんだか、とっても遠くに行く気がした。あたかも「いなか」に旅するような、そんな気持ちになる。
こんなこともあった。ともだちの家に行くときのことだ。
渋谷から池袋で私鉄に乗り換えてみたけれど、この電車、目的の駅は通過する急行だ、という。だから、また途中で下車して、ドン行が来るのを待つ。この待ち時間が、長々しく感じる。結局、ともだちの家の着くのは渋谷から40分程度かかった…。その40分が少年だったボクには、とっても長い旅に感じた。
遠くに来た感じだった。

繁華街がふるさとのボクにとっては、あの頃、板橋という地名すら探し出すのは難しかったのに…。
この板橋駅付近の食堂は、とにかく安い。とくに中華店はこぞって安さを売り物にしているのかとさえ思える。手作り餃子が100円のお店は、れっとした中国飯店。気の優しい中国人が料理してくれる。
板橋駅の裏側にある中国料理店の黒酢がけ豚肉は、赤坂あたりなら優に3000円以上はするだろうが、900円程度で食べられる。そもそも、900円程度の料理はここ板橋では、超高級料理である。だから、いつも満席だ。

板橋駅前、いつも会社からクルマで通っている通り道。気がつくのが遅かったが、夜になるとイルミネーションが付いた両側の街灯が光る。夕方まで開けていた各お店が閉まってイルミネーションだけが光る。その光景はまるで、韓国ドラマでも見ているような、そんな夜道だ。

さて、今日の夕暮れ。
ガソリンを入れたスタンドが大きな交差点で右折しずらかったので左折。そのまま走らせたが、なんとなく流れに従って走りたくなり、そのまま流れに乗ってみたら、十条駅に出た。
ここは数えるほどしか来たことのない場所。路上の300円駐車にクルマを置いて、駅前通りを歩く。
すると、いろいろ、見つけた。
昔渋谷で見かけた「喫茶店」があったから、当然入った。40年以上も前からそのままにしています、と店員さんが言う。お肉屋さんか? メンチカツが105円。ソースをかけますか? と聞かれたから、ハイ、と答えた。歩きながら食べた。和菓子屋さん、お惣菜屋さん、おでん屋さん…。すごく楽しくなって、歩きながら、次々に食べて歩いた…。

昨日の深夜まで、書かなければならない原稿のための、資料を読んでいた。
ともだちがこんなことを言う。「出版業界っていま大変らしい。雑誌は全然売れないらしいよ。編集者は仕事が減ったって」と言う友だちに、ボクは「そういえば、電車で夕刊紙を読んでいる人が少なくなったねぇ。雑誌を読んでいる人も見かけないしねぇ」「パソコンでほしい情報がタダ見られるから、ね…」
「でも…」

言いかけて、止めたがボクが言いたかったことは「本はなくならない」ということ。
読書だけなら、たしかにPCでも出来るだろう。新潮社でも数年前まで、そんなソフトを販売していた。
でも、読書体験となると話は違ってくる。
本を手に取る。ページをめくる。自分のスピードで文字を追いかけてる。そして、読書ならではの至上のよろこび、想像の世界がいつでも広がっていく…。
読書とは、単なる理解の作業ではない。そして、気に入った本は書棚に置く。この体験はパソコンでは到底できるものではない。

渋谷から「乗り換え」して行ったところは、ボクには遠くの街であり、「いなか」に感じた。
その渋谷はもう、ボクの住んでいたふるさとではない。あの頃の面影はもうどこにもない。都会の変貌は早い。新しいモノが、すくに古くなるのが都会なのだろう。
でも、十条駅前とかここ板橋駅前は、この10年、さほどの違いはない。大山商店街というのが近くにあるという。ここもまた、昔から変わらずの繁華街だという。巣鴨駅前には地蔵通りというのがあって、年配者の散歩道で連日賑わっているとも聞いた…。

変わるモノが新しいモノであり「メジャーだよ」というなら、ゆったりとした時間が流れる場所、「マイナー」が残っているのもまた、東京の実像である。
元経済記者として、これだけは言える。「流行」「メジャー」の方が「カネ」になる、ということだ。ただし、消費が伴っていれば、という最低条件が満たされないと「経済活動」は成立しないが…。
あたかも渋谷、原宿、青山付近が「メジャーな場所」で「勝ち組」であるかのように思い込んでいる若い人たちがいるという。そういう若い人たちはおしなべて遠くから何回か「乗り換え」をして、ようやく東京に住むことになった人たちではないのか。PC広告や販売過多の雑誌などを見ている人たちなのだろう。消費はこういう人にお願いするが、案外そんな若い人たちって、「東京」を知らないのかもしれない。

これもまた、格差社会が生んだ実にこっけいな現象なのだろう。雑誌やパソコン情報もいいけれど、ふらっと流れに乗ってみると「不思議な国のアリス」を体験できるおもしろさ…。それが出来るのは、大都会・トウキョウであり、ニューヨークだ。
渋谷がメジャーで板橋はマイナーという区別の仕方がボクはおかしくて、おかしくて。
笑わずにはいられない…。

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…まさみ…
# by masami-ny55 | 2008-12-13 23:58 | 日記


東京の日常生活と、仲間たちとの交遊録


by masami-ny55

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