「WBC」に思うこと

シアトルの友だちは、野球が大好きのようです。
その人がメールで「WBCって、アメリカでやってるの?」との質問です。

日本でのWBCのテレビ中継は視聴率40%以上との報告から言えるように、日本ではオリンピック的な熱の入れようです。しかし、本場アメリカではこんな状態です…。日本や韓国と本場アメリカでの温度差はかなりあるようです。
この大会で優勝したからと言っても、参加している大リーガーたちは特別な「なにか」があるわけでもありません。それどころか、もし怪我でもしたら所属球団からの「補償」もなにひとつありません。怪我は本人持ち、と言うわけです。そんなこともあって、参加を渋っている大リーガーたちはかなりの人数だと言うことも伝わってきます。大リーガーたちには、キャンプでの体力づくりもさることながら、キャンプでのチームメイトとの「人間関係」の創作という目に見えない「友情」を育むのが楽しいのです。新加入した選手はチームメイトとの信頼をこのキャンプで創りたいのです。

WBC。「国を代表して」と、いつものように大上段に構えて日本のメディアは報じてきます。
オリンピックの時もそうでしたが、「負けたら…」を考えません。日本チームの「勝敗」にばかりこだわった報道ぶりではありませんか。その証拠に、日本のテレビは他国の試合を中継してくれません。これでは、片手落ちでしょう。
視聴率をいかに上げるか…、を重要にしているのが日本のメディアなのか、とさえ勘ぐりたくなります。オランダチームが頑張っている様子も、プエルトリコが残念がっている様子もなにひとつ報じてくれません。報じると言えば、もっぱら「韓国は日本の宿敵」というイメージを報じています。たかが野球なのに…。

イチローが所属しているマリナーズの観客数は昨年、過去最低に落ち込みました。とうとう、赤字です…。地元のファンからも見放され始めたマリナーズ。今季、それを取り戻そうと、ジュニアと久々に契約が取れて、彼がシアトルに帰ってきました。ジュニアと言えば、地元ファンにとっては、いまでも「神様」なのです。ジュニアはオープン戦に出場してもまだまだ本来の力は出ていませんが、チームメイトとの人間関係を着々と創り上げていることでしょう。そして、メディアにもあのやさしい笑顔で接しているはずです。イチロー選手がWBCから戻っても、チームから浮いた状態にならなければいいのですが…。

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…まさみ…
# by masami-ny55 | 2009-03-12 10:16 | 日記

韓国から届いた「韓国語レッスン」

4日間の出張から戻ったばかりで、また明日は京都の日帰り出張です。
ブログの更新もさることながら、業務上メールの返信にも手間取ってしまいます…。

さて、今日。そんなメールの中から韓国で暮らしている先生からメールが届きました。
題して「韓国語レッスン」です。前回のブログで書いたとおり、韓国青年たちとの食事会で使いそうな「簡単な韓国語」を教えてくれました。

ボクは韓国語を生涯話すことはないどころか、韓国そのものに、まったく関心もなかったのですよ。
赤坂とか銀座の韓国料理店に誘われて食べにも行きましたが、感動的な味わいとはいきません。また食べたいとも思いません…。とにかく辛かったって印象だけでした。インド料理の辛い味とは違うのですよ。インド料理はいまだにすきですけど…。

そもそも韓国文化を知らないのですよ、ボクって。ひどいとおもいません? 
そんなボクが、ですよ。なぜ韓国に興味を持ったのか…。長い話になるので短く説明しますと、韓国で生活している先生と「メル友」になったのですよ。で、せっかくメル友になっても相手との話題がないので、韓国ドラマでも見ようかなあ、と。これがそもそもの「冬ソナ」との出逢いになったというわけ。これを見て感じたことが「これじゃあ、ストカーじゃないのよぉ!」でした。で、そのことを書いたら「あれがふつうです」だって! 携帯電話は映画館の中でも鳴り放題だそうです。恋人との出逢い日を覚えておいて、100日とか区切りのいい日数になったら、ふたりでお祝いするとか…。んーーーー、ダメだねボクは。人の誕生日ですら覚えないボクがそんな日数数えなどムリ。そもそもオナゴとふたりで茶場に行ったって、話すことが見つからなかったら、どうすりゃいいの?? めんどっちぃ、よね。…と言う考え方しか出来なかったボクが、ちと、待てよ…と。

韓国青年たちの「恋愛事情」を知り、「徴兵制度」と「韓国式恋愛事情」の矛盾もおしえてもらいました。韓国の学歴主義も知りました。先生のそんなご指導から、韓国ドラマの内容が大変理解しやすくなったのです。韓国が10年前のボクの印象とは違って、ずいぶん近くなりました…。

そんなボクに韓国の青年たちとの食事会をすることになった…。10年前のボクと比べたら、これはもう「奇跡」なのであります。で、ちと、ボクも欲張りました。どうせなら、ひとことでも相手のお国のことばを使ってみたい、と。それを先生にお願いしましたら、ご返事が届いたという次第。
感動したのは、どの国でもそうだけど「タキシード語」と「カジュアル語」があるんだと言うことです。

先生の教えによれば、たとえば、

~ですか?
=~입니까?(~イムニカ?)/~이에요?(~イエヨ?) / ~예요?(~イェヨ?)
※「イムニカ」の「ニ」は「ミ」に近い発音して、「カ」はちょっと強めに発音します。
なので、ちょっと「~いむみっか」に近い発音になります。
「イエヨ/イェヨ」の方が柔らかく聞こえ、女性がよく使います。
ソウル出身の男性は「イエヨ/イェヨ」の方が多いようです。
「イムミッカ」は公の場で男性が好んでつかうことばです。
ちょっと硬いので、おしゃべりには不向きですね。



ねっ。おもしろいでしょ。これだけでもボクは大収穫。文法が日本語と同じみたいですねぇ…。


私は=나는(ナヌン)
あなたは=당신은(タンシヌン)
※正確に発音すると→タンシンウン になるのですが、シンの「ン」が連音化されて、ウンの「ウ」が「ヌ」になります。
でも普通、韓国では「タンシンヌン」はいいません。最初の挨拶のときだけで、後は名前で呼びます。
「お名前は何ですか」=이름이 어떻게 돼요?(イルミ オットッケ トゥエヨ?)
もっと簡単に
「名前は?」=이름은요?(イルムンニョ?)でも大丈夫です。
名前を聞いたら、
名前+씨(シ) 例)名前が「ユジン」だったら、ユジンシ。


絶対に使うことばは、これ、です。

わたしはまさみです。
=나는 마사미입니다.
(ナヌン マサミ イムニダ)※「イムニダ」の「ニダ」は「ミダ」に近い発音をします。
東京人(「=生まれも育ちも東京」という意味で)で、野球が大好きです。
도교사람이고, 야구를 아주 좋아해요.
(トウキョウサラミゴ、ヤグルル アジュ チョアヘヨ)

野球は好きですか?
(ヤグルル チョアヘヨ?/ヤグルル チョアハムミッカ?)

「ハムミッカ」は公の場で男性が好んでつかうことばだそうなので、「ヤグルル チョアヘヨ?」と、しゃべってみますね…。
さて、果たして通じるかどうか、彼らとの食事会が待ち遠しくなりました。

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…まさみ…
# by masami-ny55 | 2009-03-10 00:46 | 日記

韓国青年たちに食事の誘い

昨日のことです。
実際にボクが教えてはいませんが、「イラストレーター」を学んでいる韓国の青年たち。彼らは、もうダッフルコートは脱ぎ、真っ白なワイシャツをまくり上げての授業参加です。そんなまじめな彼らの休憩時間に、何気なく、食事を誘ってみました。
「この授業が全部終了したら、一緒に食事に行きませんか?」と。

韓国ドラマに自称・精通するボクにとって、ドラマで多用されている誘いのことばを「この場面で」使ってみましたよ!「ボクのおごりです」のひと言を付け加えてみたんですよ…。もちろん、笑顔で。

すると、このことばを実際に使ってみましたところ、ふたりとも顔を赤くしているではないですかぁ!
「いいんですか?」という返事。まあ、オッケーってことなんでしょう…。

ひとりは明るい元気者で、日本語が上手です。もうひとりは、たどたどしい日本語ですが、「聞くことは出来ます」とのこと。こちらの青年は、見た目にもシャイです。それはいいとして、ふたりともデカイ。175センチくらいあるでしょうか…。
さてさて、食事をする店は例の行きつけの店、大塚のお寿司屋さんにしようと思っています…。

どんな話が飛び出すのか、ちと、楽しみになってきましたねぇ。

ケンチャナ… とか、オッショー… とか、アラッソ… とか
いろいろ韓国語をまなべるかも…ねッ。

欧米のドラマに比べて、韓国ドラマを通じてボクが感じているポイントがあります。
歴史物でも現代ドラマでも、ラブコメでもそうなんだけれど、登場人物のキャラクター設定のほとんどに、自意識過剰なのかなあと思うほど「自尊心が強い」という特徴を欠かしていないんだ、って感じています。こういうドラマ展開をして作品を創っていると言うことは、韓国の人って「プライド」を大切にして生きている、そういう文化なのだろうってことかも知れません。なので、青年たちと話す時は、アメリカで初対面の人と交流する時のような自分の個性を大オープンにするのではなくて、まずは自尊心を大切にしてあげる話し方をしようと思います。「正しい日本語」で話そうと思います。彼らのプライドを傷つけてはいけないのであります。まあ、これは、大袈裟に言えば世界共通の常識的礼儀でありますが…。
アメリカでは初対面でも、「なんだぁ、こいつぅ!」みたいな、さむ~いジョークを平気で言う人もいますが…。韓国の文化では、おそらくそれはとってもとっても「アンニョン」のはずでしょう。韓国にはボク、行ったこともないけれど、まずは韓国ドラマで感じ取った「文化」を試してみます。

そのためにも、語尾を曖昧にせずに、「~です」「~ですか?」というように話すことが大切。ここだけを、自分の心に準備しておけば、楽しい食事会になると思っています…。
そうそう、彼らと初対面の頃、「私の知り合いがカンヌンにいました」と話したのです。
「…カンヌン」という地名がシャイな青年の意識をボクに向けてくれる単語になりました。笑顔で、うなずいてくれました…。ここから彼らがボクには「近く」感じて。

ただし、ボクはクルマだからお酒はダメで~~す。

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…まさみ…
# by masami-ny55 | 2009-03-04 11:28 | 日記

ハッチの宝物

最近、急接近してきた友だちを紹介します。ハッチと言います。
おとなしくて目立ちません。東大の大学院生だったのですが、このままでは、
「生活が不安になる」との理由から、数年前に畑違いの会社に就職。社会人になりました…。
ボクとの出逢いは社会人になってからのことです。
ホント、目立たないのですよ。みんなと食事に行ったって、自分から話しかけたりもしません。でも、ニタニタして楽しそうにはしているのですが、ね。そんな彼をボクは気にもとめません。いつもの仲間たちと雑談です。

もうひとりハッチと同じく、目立たないヤツがいます。ウドンコっていいます。名大卒業後、地元の会社に就職。背は高いんですが、自分から話しかけてくるなんてことはしそうにない…。
このふたり、なにが楽しくてボクたちにくっつていくるのか…とんと、見当も付きません。

で、最近、ハッチがボクに話しかけてくるんですよ。それも難しいのよ、質問攻めで…。
アタマのシンがズキーーンっと痛くなっちゃうのです。
「お前ねぇ、なんかこう、情熱傾けたことってなかったのかよ? クラブ活動とか、恋愛とか、映画とか音楽とかさぁ…いっこぐらいあんだろ、よぉ?」
「ないです…」「あ、そう…。じゃあさあ、沸騰したことがないのなら、せめて90,80度程度の情熱でもいいからさあ、そういうのないのかぁ?」「中学まで野球やってましたね」「おお、それ何度くらい?」「まあ、80度かなぁ」「そうか…まあ、な。ひとつ、あればいいんじゃないか。で、ウドンコ。お前さあ、恋愛結婚って聞いてるけど、ホントか? その頃の温度は何度くらいなんだよ?」
「120度…」「うっそう! お前がぁ」
なんでいま、こんなふうになっちゃったんでしょ。さむ~~いのよ、ね。この、おふたりさん…。

まあ、そんなこんなで別段話すこともないし、話題もなさそうなふたり。ボクみたいな一般人はこういう秀才とは絡むことはないだろうと思っていたのです…が、しかし、なのです!

なんでそうなったのか、ハッチとウドンコがボクのアパートに来た。もちろん、友だち数人に混じって。
気がついたら、ウドンコって名古屋に住んでるんですよ。ということは、今日はよっぽどいいことがあったのか、東京まで新幹線に乗って来ちゃってます。そのまま、みんなと合流。ハッチも、だんだん馴染んできた様子。自分から話しかけてきます…。ま、これがふつう、なんだけど…。

ボクの部屋に入ると、ハッチがボクの部屋に飾ってある「松井選手のカレンダー」2004年から2008年をジロジロ観察。そして、パソコン部屋の壁に飾ってある「ミッキーマントル500号」と「ムッシーナ投手直筆サイン入り額」などをジッと見つめる…。
「松井選手が好きなんですね。ボク、松井選手と握手したことあるんですよ…」
「なにぃ~~ ハッチ、ホントなの?」「写真も撮りましたけど、ふたりで…」
そのことばに全員が直立不動! 全然似合ってない話題が、突然意外な展開を示し始めました。
ハッチと松井選手…。「握手しました…けど」と、ヌケヌケと。許さない、絶対に許さない…。
「なんでそんなこと、できんのよぉ」「オッカケ、やってましたから」「お前がぁ、いついついつ、いつだよぉ」
「高校時代」「お前ねぇ、この前情熱は80度って言ってたじゃないのぉ…それ、100度以上でしょう、それは」 ウドンコも「でしょうね、明らかに」

ハッチはさらに続けてこう言った。
「松井選手のホームランカード、最近のはないですが大体持ってますけど…」
「なによ、それ?」
「ホームランカードって知りません? 会員になると、送ってくるんですけど」
「カイイン? なんの?」
「松井選手のカイインですけど…。なんだったら、今度持ってきますよ。見てくれますか?」
「みる」

で、昨日。ハッチは「押し入れの段ボールから」持ってきたのが、これです。
ハッチの宝物_e0013640_25767.jpg
なんとなんと、巨人軍時代の松井選手1号ホームランから、通算333号にあたる大リーグ1号のあの満塁ホームランはじめ、ワールドシリーズ1号のカード、2006年までのカード全部。きれいな専用のカードケースに仕舞い込んであるではないですか。
「すっげぇ~~」

ハッチの宝物_e0013640_261191.jpgその場に立ち会った友だちのなかで一番度肝を抜かれたのはボクではなかった、カッパ君でした。
「ヤバイっすよ、これヤバすぎ。ハッチがこんなことしてたなんて…」
「お前ってさあ、シンはそうとうアツイねぇ」
「そんなこと言われたのって、はじめてですよぉ」
「アツイ奴じゃなかったら、ここまではできないぞ」

だって、松井選手の他にも、多数のプロ野球選手に直にあって、サインをしてもらっているのです。そのカードも見せてもらいました…。
「まさみさんと会ってから、ボク、少しずつなんですけど、人と話をするのが楽しくなったんです…」
「そ、そっか…いいのか、わるいのか…また、みんなとチャでもいくか?」
「ヤンキースタジアムって行ったこと、あるんですか?」
「ああ、行ってるよ。箱庭みたいなもんだけど…」
「箱庭、ですか!スゴイっすねぇ。ボクはまだ行ったことなくて…一度でいいから行ってみたいなぁ」
「あ~~~あ、切ないなぁ。そんな声、出すな! オトコだろ。今度行くからそのとき誘ってやるよ」
「約束、ですよぉ」「くどい、約束だろ、わかったわかった」「ケン グリフィー ジュニアと松井選手の試合も連れて行ってくださいよ」「シアトルの友だちも紹介しろってかぁ?」「外国にも友だちがいるんですかぁ…。やっぱ、まさみさんって不思議」「キビ悪いんだよ、その言い方は。紹介してやるよ、ところで英語は?」「できない」「あああああ、じゃあ、とにかくしゃべりまくれ。なんでもいいから」「しゃべるってことと、話すとは意味が違うって言いますが…」「おんなじ。アタマいたくなる質問はしないように。いいなッ」

「このカード、押し入れに仕舞い込んじゃダメだよ。みんなに見せてやれよ」
「でも、すべての人が松井選手のファンとは限らないですし…アンチもけっこういるみたいですから」
「いいから。うるさいのぉ、お前は! 見せてあげなさいってばぁ。モリアガルでしょ、これだけでも」

ハッチの宝物_e0013640_26521.jpgいくら松井選手の大ファンといえどもボクはカードを集める、という趣味はありません。でも、ハッチがここまでした気持ちは十分に理解できます。当時、友だちらしいヤツが少なかった彼にとって、高校時代からの楽しみは「松井選手の追っかけ」しかなかったのでしょう…。ひとりだけでカードを集めて、そのカードも社会人になっってからは、押し入れの段ボールへ仕舞い込んでいたハッチ…。
地味で、シャイなヤツ。

ボクとはひとつも共通点なんてないはずなのに…。出逢うことがないはずのハッチとボクは、「松井秀喜選手」の存在がつなげてくれました。そのハッチがこんなことも言いました。
「いろんな選手がいました。ファンを無視する選手もいたし、なんか怖くて近寄りがたいオーラを出してる有名選手とか。その点、松井選手はファンにはやさしい人でしたね。そんなにベラベラしゃべったりはしませんでしたが、さほど忙しくない時は写真だって一緒にとってくれる人でした。忙しい時は、手で押しのける選手もいたり、厭な顔して無視したりする選手もいますが、松井選手はそんなことはしない人でした。急いでいる時は、ごめんね、とやさしく声をかけてファンに言う人でしたね…」

そう、そうか。ハッチはそんな松井選手にますますあこがれを増していったんでしょう…。

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…まさみ…
# by masami-ny55 | 2009-03-02 02:10 | 日記

テイク1! 「一発勝負」の受験結果は?

職場の仲間たちに、「ねぇ、これなんだぁ?」
やっちゃんが走り寄ってきました。
「あれだ! いいから早く下にスクロールしてよ!…わぁ~~、合格ですよぉ。スゴイスゴイ! しかも、ランクBじゃない!」
いつもうるさいやっちゃんが一際大騒ぎしてます…。

MOT インストラクション認定研修課題評価通知が届きました。
メールで、です。

なんのことか、送信者だけみるといつもの迷惑メールだろうと勘違いして、うっかり削除するところでした。
読んでみたらわかりました。ひと月前、提出した課題の評価とインストラクター資格の合否の発表でした。
合格でした。ランクは「B」です。

トオルから電話。
「やりましたねぇ、Bでしたか! あと、コンマ2点でAだったとは…。おそらくボクの知るかぎりでは、ここでの過去最高点でしょう、さすがですよぉ~~」
と、この御仁、ヨイショ言論主義者の立場を崩すことなく、相変わらずの興奮ぶりです。
ちと、臭すぎてハナにつきますが、それでもなぜか、うれしくなっちゃったボク。

なにをいまさら、と思っていたのですが、この資格はボクにとってかなり長い間継続しています。
ボクにしてみれば、運転免許みたいなものです。この資格を継続したければもっと早い時期に受験する必要がありました。ところが以前とは受験内容が異なっています。ただのペーパー試験だけではなくなったのです。実際に指導している様子をビデオに収めて、それを事務局に郵送。そして、判定していただくという制度に変わりました。
ボク自身、人前で指導することが極端に少なくなった者にとっては、「めんどくさい」という気持ちが先に立って、なかなか受験する気が起きません。そもそも本業はPC講師ではありません。気が向いたときに一緒にベンキョウしている程度でした。ほかにしなければならない仕事が多いし…。
そうこうしているうちに時が流れ、そろそろ受験しないと資格が消えてしまう。受験できる期間がなくなってきました。もう少し立つと、無免許状態になる、というのです。
それは悲しいなあ、という気持ちが起きてようやく「じゅあ、やってみるか」と、重い腰を上げました。

ところが、なのです。
やりはじめてみると、台本を書かなくちゃ、ということになりました。指導の様子を10分間程度の台本にしなくてはいけません。実際に受講者が座っている状態を連想したます。受講者には様々な年齢、職業の違い、まったくの初心者もいるかもしれません。そういう状況をまず、自分なりに「こういう受講者」と「仮説の設定」をします。これが案外楽しい。
で、台本はそう言う自分たちが日頃体験しているであろう事柄を「織り交ぜて」書き上げてみる。PCソフトとは直接関係のない話題、例えばスポーツニュースや、映画の話題など…。しかし、混ぜモノが多すぎると10分間ではムリ。タダの雑談みたいになっちゃう。
おしゃべりのボクとしては、ここは我慢の二文字。削り、落とします。
その作業がこれまた、複雑な心境になり、自己との闘いであって…、おもしろい。

初稿が出来上がって、いよいよ本番の準備です。
やってみます。「…」なんか、しっくり来ない。ヘン…。語尾です。語尾と接続詞をいじります。で、2稿の完成です。今度は「声あわせ」のマイクテストです。「いいだろう!」で、やってみたら12分かかりました。
「だめ、ここをもっと早口にして、ここは切っちゃう」

…さあ、本番!
シュウちゃんが「ピッタシ10分ですよ」と、ビックリしました。やっちゃんは「いいですよ、いいです、最高!」ボクとしてはもう1、2回やってみようよ、と言ったのですが「これでいいじゃないですか、素晴らしいですよ」「どう? ごうかくしそうかなぁ?」「んーーーー、なんとも」「いけるんじゃないですか…ねぇ」
だから、もう1回やらせろよ!
「今日中に郵送しないと間に合いませんからこれで提出しますから!」
なんでぇ…。せっかく欲が出てきたのになぁ。確かに、もう遅い。

満足のいく作品よりも、時間に間に合わせることを優先したというわけ。
テイク1、のみ。まさに「一発勝負」とはこのことです。
ドタバタと間に合わせて提出してからひと月。すっかり忘れていました…。

ところでこの資格の意味とはなんだったんでしょう。
当たり前のことですが、MOT資格とは「指導」の資格です。ユーザー資格ではありませんね。学びたいと願っている受講生の力に合わせて授業を「進める」のは当然でしょう。今回、マイクロソフト事務局が「対話」を強調していました。同社はアメリカの代表的ビッグカンパニーです。日本のいたるところで最近で失われているという「コミュニケーション」を、最優先しようとするアメリカの会社。ボクには、いまの日本の状況よりもマイクロソフト事務局が強調する「対話」を選びます。

その人が使っている言葉が、文化の伝承や教育指導の「武器」になるわけです。
そう言えば、韓国の青年たち。「フォトショップ」の授業を終了して、楽しそうに帰って行きました。
もう、会えないのかなあ…メシでも誘ってあげれば良かったかなぁと、やっちゃんたちと雑談していたところに、ちょうど彼らからの電話です。噂をすれば…です。

やっちゃんが、なんか、電話口で、くっちゃべっています…。
「ねぇねぇ、あの青年たち、今度はイラストレーターを教えてくださいだって!」
ダッフルコートを着たまま、姿勢をのばして授業を聞く韓国の青年たちとまた来月になったら会える。

「へーーそうなんだ。そいつはまた、うれしいねぇ」

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…まさみ…
# by masami-ny55 | 2009-02-24 10:57 | 日記


東京の日常生活と、仲間たちとの交遊録


by masami-ny55

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