<   2005年 07月 ( 14 )   > この月の画像一覧

岡田と自転車

仕方あるまい…
この際である、岡田について書くことにしよう…

三谷幸喜氏作「オケピ!」以来、岡田誠は押しも押させぬ「ミュージカル スター」に育ったが、私と出逢った頃はまだ彼の実力を誰も知らなかった。無名の声楽家だった…

妹さんのお名前は、確か「愛ちゃん」だったと彼から聞いているから、兄妹で「愛と誠」だ。
愛ちゃんは大学で薬学を学び、その後医師達の中で仕事続けていたが、今年、嫁いだと聞いている。
で、兄の誠となると、これが相変わらず、デカイ声を出して歌を歌っている生活である…まあ、堅実な人生を歩む愛ちゃんとは比較にならないほど、なにをしているのやら…。

そんな彼にも、特技がある。
都内だけでなく、埼玉近郊、横浜あたりまで実によく道を知っているのである。
ああ、車の運転をしているからだろう…と、思われるだろうが、そうではない。クルマはクルマでも、彼の愛車は「自転車」なのだ。
しかも、今では珍しくなったと思うが、以前新聞配達の方々が使っていたあの黒い頑丈な自転車である。重たい、のだ。この自転車でかつては、松戸のアパートから新国立劇場の初台まで平気で走り抜ける。少々の雨模様であっても、彼には「気持ちいッス」とのことである。
初台どころではない。時々、実家の熊谷までこの自転車で行く。いつだったか、母上が「重たくて移動できないから、取りに来なさい」と言われ、また、熊谷から松戸まで走って帰る…
「どこに行くんでも自転車です。気分がいいときは、歌いながら走ってますけど…ハイ」

                                         大学2年生発表会でe0013640_17313282.jpgその岡田が2ヶ月ほど前、中野に引っ越した。
やっと、都民なった。で、先日のこと。初台でコンサートの練習をしたのだが、その帰り私はクルマだったので「乗ってくか?」と尋ねた。
「いや、今日ボク自転車なんです」
そうか。好きにしなさいよ…
すると、見たこともない超モダンな自転車で岡田が私のクルマの側に寄ってきた。ハンドルがペダルをこぐと前後するのである。
銀色のアルミ製だ。見た目にも軽そうである。
「おかだぁ~、新車じゃないか! いいねぇ」
「ものすごくラクっす。早いんですよ、こいつ」
「じゃ、また明日なッ」
「ハイ、失礼します」 そう言い残して、岡田と新車は夜の環状6号線に消えていった…


岡田誠。もうじき、34歳に。
彼との出逢いは…そう、プロデューサーの福島成人が「マサミさんの塾に入りたいヤツがいて」と、言うのが始まりだった。
もう、4年前になるか。初めて見た時の印象は、正直に書くが「なんか、こ汚ねぇヤツだなあ」だった。無精髭が見苦しい。その上、汗っかきだから、話している最中タオルで顔を拭く。拭き方が強すぎるのか、顔がところどころ赤っ茶けてくる…。
「アンタ、ホントに役者なの?」
「いえ、違います。音楽家と言いますか、声楽…でして」
「はあ…歌が好きなの?」
「ええ、まあ…」

デッカイ男なのに、モジモジしてなにを言ってるのか、要領を得ない。

以前、私の友だちに「トトロ」というのがいた。私の体重の2倍はある。だから、私のクルマの助手席に乗ると、クルマは左に傾いた。
岡田はトトロほどではないにしても、私より1.7倍はあるだろう。
ある日、オナゴたちから「マサミさんって、デカイ男にモテますよね」などと、物騒なことを言われたことがあった。
言い返してやろうと思ったが、確かに思い当たるフシがあるので、笑ってごまかしたが。

私は子供の頃からそうなのだが、デカイ男って、ぬいぐるみ感覚で見ているようだ。なので、ふくらんだ横ッ腹のあたりを人差し指で突っついてみたくなる。実際に突っつくと「あッ、イタ」ってデッカイ男なのに、か細い声を上げるのが愉快でたまらない。
岡田も同じ反応だった。

                                   大学4年の打ち上げ会
e0013640_17384644.jpgデカイ男達と言えば。体育会系の男達。私は、なぜか彼らから慕われた。私より体重はあるのに、私の言うことをよく聞くのである。私はトランペットを吹いていたが、彼らはそれが出来ない。ペットの吹き方を教えてあげても、彼らはいっこうに上達しなかった。その代わりに、私は野球のスローイング、柔道の背負い投げ、剣道の飛び込みなどを彼らから習ったが、痛いから続かなかった。
「どうしてお前達って、こんな痛いことばっかりしてんだよ!」
「えっ? 痛くないよ」
「痛い!!」
日大芸術学部に進学と同時に、本部の吹奏楽研究会に。
1年生でレギュラーだったのはいいが、切符の割り当てがあった。枚数は覚えていないが、かなりの枚数だった…か。
で、他校に進学した体育会系の友だちを呼び寄せて、「おまえら、いいか。オレの晴れ舞台なんだ。気合い入れて、パーッと切符売ってこい! いいな、頼む!」
このとき「気合い入れて」が、キーワードなのである。この言葉で、彼らは反応したからだ。
結局、私の割り当ての席には、上野文化会館では珍しく学生服姿のデッカイ男達がズラズラと固まって、音楽を聴いていた。

さて、岡田だが、もうひとつの特技に、「何でも喰っちゃう」がある。
先週このアパートにきて、冷蔵庫からなにやら出してきて、くちゃくちゃ食べている…真空パックした「なると」だ。それをソーセージでも食べるかの如く、旨そうに丸ごと一本、喰うのだ。気味が悪かった。今度は自分でマグを出してきて、牛乳パックをテーブルに置いてどんどん注いで、ぐいぐい飲む。「なると」と「牛乳」の組み合わせでも平気なのである。
冷やし中華用の「なると」だが、もうどうでもいい。相手は、岡田だ。仕方ない。

                       「仰げば尊し」、小学校の恩師と卒業式でe0013640_226448.jpg
私は、ほとんど外食。そのくせ、ひとりではお店に入らない。淋しいし、わびしい。外食は大勢の友だちと一緒である。第一、仲間の注文品をシェアできるし、その方が楽しい。
そんなとき、岡田がいてくれると助かっている。というのは、私は「目が食べたい」ので、あれもこれもと品数をたくさん注文する。寿司屋に行っても、インド料理店でも和食屋に行っても、このスタイルは変わらない。
従って、いつも私の注文したものはテーブルの上で残ってしまう。それを岡田が、「では、私が失礼して」とか何とか言って、全部綺麗に喰っちゃう。岡田の食べた後は、ホントに、美しいのだ。なにも、残っていない。
味わっている感じがしないのだ。彼の食べ方は、かつて見たことがあるが体育会系の友だちの食べ方と似ている…。「とにかく喰っちゃえスタイル」なのだ。かといって、味音痴でもないようで、彼を知る仲間が「手料理は30品程度を料理しますよ」と聞く。

これだけ書けば、岡田が女性にモテる要素はどこにも見つからないはず。なのに、なぜ岡田は女性にモテるのか。
名探偵コナンでも、この謎を解明するのは、ちと、困難かも。

知ってるのは、やはり私だけのようだ…

私と話しているとき、彼の携帯電話が鳴ると私は「出なさいよ」と言う。話の途中でも、私は誰にでもそう言っている。そして、
「誰?」「母です。用事があるらしいので、明日行ってきます」
岡田は、お母さんを大事にしている。体調が優れないと聞くと、どんなに深夜でも、母上のところに向かう。忙しくても、である。
岡田に音楽家を紹介することを目的に、ニューヨークに行った。そのとき、お土産のほとんどは母上のものだった。
「このビタミン剤と栄養剤、効きますかねぇ」
そんな岡田を、私は気に入っている。人を思う心を人一倍持っている。

岡田の友だちに仲條君というのがいる。横浜でオートバイの販売をしている社長さんだ。
いつだったか、仲條君が、岡田が所属しているグループ活動を「やめたい」と、言い出した。そのとき、涙を浮かべながら切々と仲條君のグループ内での必要性を語り、彼を引き留めていたのである。
友だちを失う人生の寂しさを、仲條君にこんこんと伝えていた彼の姿が私には忘れられない。仲條君も岡田の話に意を通じたのか、男涙で聞いていた…。

岡田は人間としてやさしい、のである。
その心が、歌声にのっている。だから、観客達は彼の歌声に聞き入るんだと、私は思う。

夏祭りの岡田君ご一家(左から2番目本人)
e0013640_5531739.jpg岡田より美声のバリトンは、世界中掃いて捨てるほどいる。

しかし…
34歳の彼の人生を「歌の歌詞」に託して、岡田は歌っている。
そんな声楽家は、じつは少ない。
母への思い、父との思い出、妹の幸せ、友だちへの感謝、そしてこの世で生きる力のすばらしさを、岡田は彼の人生体験を通して、わかっているのではあるまいか…。
話し方はモジモジだか、体験は豊富に蓄積されている。その体験をヤツは、歌に託していると、私は岡田の歌を聴く度に感じるのである… 彼に、愛だ恋だの歌は似合わない。体験が少ないからだろう。それよりも、小学校で歌った唱歌や力強いアリア、明るい歌が岡田の持ち味なのである。

今年3回目を迎えた「You've got mail !」で、私はあえて岡田に、
「誰も眠てはならぬ(Nessun dorma !)」を演出してみたい。
本来、テノールの真骨頂の歌を、バリトン岡田が歌ったとしたら… 

やらせてみようではないか!

岡田誠e0013640_5552175.jpg

そして、彼が歌い終わったら、観客席から

「おかだぁ~~!」
と、みんなでかけ声を掛けようではないか! 

仲條君、よろしく!!



…まさみ…
by masami-ny55 | 2005-07-30 06:04 | 日記

ピアニスト亜紀

本日、上野文化会館の2階にあるレストランで藤井亜紀さんとお会いした。
仲人役は、岡田誠君。目的は、夏のコンサートの出演依頼である。
お互いの仕事の都合と台風の影響などで藤井さんとの面接は延び延びになっていた。
それがようやく本日、お会いできたという次第だ。

朝、窓からの日射しが眩しい。台風が明けての快晴である。
布団の中から、ピコピコを使ってテレビをオン。BS1にチャンネルを会わせる。ヤンキースの試合中継だ。得点が0-0であることを確認したら、起きあがって洗面所へ。今日は念入りに歯を磨く。3回、電動歯ブラシで磨いたら歯茎がヒリヒリした。その後は、頭から水をかぶり目を覚まさせて、念入りにシャンプー。

今日に限ってヤンキースの中継に没頭出来ない。2-0になっていたが、さほどのよろこびはわき起こってこない。

コーヒーを入れる。水の量を間違えたのか、すこし薄い味になった。時間が気になる。
松井選手がクリーンヒットして4-0で勝っても、「ヨシ、いいだろう」の声が漏れる程度の勝利感覚しかなかった…

なにを着て行くべきか?
この猛暑の中とは言え、いつものマサミ君ルックとは行かず、考えた結果やはりネクタイをしていくことにした。

愛車は目下、点検中。従って友だちから借りている代車で行くことになる。このクルマ、途中で燃えないだろうか…と、不安になった。
しかし、贅沢は言えない…
岡田と春日で待ち合わせて、まっすぐ上野へ向かう。

待ち合わせた時間より少し前に到着したが、藤井さんはすでにお待ちだった…。
笑顔で我々を迎えてくれたのである。

印象が…違う!
クラシック専門のピアノソリスト…と、聞けば皆様だったら、どうお話をしますか?
私は、こういう方々は神経質で、好き嫌いが激しく、上品で… そう思っていたので、前もってタバコはカバンにしまっておいたのだ。
どうせ、彼女の前では吸えないだろうから、と。
かなり身構えての面接になるはずだったのだが…しかし、
「あっ、岡田く~~ん。ここ…。初めまして、藤井です、よろしく」
って、お愛想のいい笑顔だこと…

                                          弟と(小学5年頃)
確かに、ピアニストらしく姿勢もいいですよ。まあ、やはり音楽家の上品さを漂わせておられましたが、決して取っつきにくいところはないのですよ。
で、さっそくいろいろと質問してメモを取り始めたら…
「ホントですね、新聞記者さんみたい」
だと。長いことやってましたから…、抜けないのか、そんなそぶりが…。

「デッカイ失恋はいつ?」
「…26歳でしたねぇ」
「けんかしちゃったとか…」
「道が違っていたんです…」
「好きな食べ物は?」
「ハンバーグ! 冷やし中華も好きですよ」
「庶民派?」
「私、安上がりなんですよ。魚でも、いわしとか…ひじきの煮物は大好きだし」

なんでも、生後1歳の頃…おばあちゃんの家にあったピアノの鍵盤をメチャクチヤに叩くから、やかましい。そこでご両親は、部屋を暗くしたらやめるだろうと、真っ暗にした。なのに、いっこうに止めない。
4歳の頃にはどこで見つけたのか「紙鍵盤」を机に広げて、指を動かしていたという。その姿を見れば、さすがに親御さんは「可哀想だし…」と、思ってピアノを買ってくれるだろうと…なるはず。「でしょう。でも、うちの親は、どうせすぐに飽きるんだから、と買ってはくれませんでしたね」
で、「お向かいのお宅にあったオルガンで遊んでなさい、だって。スゴイでしょう…」

5歳からピアノの先生につく。
「この先生は私の生涯の恩師です。とっても面倒を見てくれた方なんです。練習して、弾けたら私、すぐに先生のところに行って見てもらったんです。何度も何度もかよっても、歓迎してくださって…」

中学まで仙台で暮らしていたが、高校からひとりで上京。
東京芸術大学音楽学部附属音楽高校に入学したからだ。
「ひとり暮らしですよ。淋しかったか? …そんなことはなかったですね。お掃除も洗濯も自分でやりましたけど、学生会館でしたし…」

おばあちゃんと
同大学音楽学部器楽科卒業後、ドイツに留学…
「私、おばあちゃん子だったんですね…このコンサート、ユーガットメールって聞いたとき、思い出したことがありました」
「なんですか? それ」
「あの当時、電話代は安くなかったでしょ。それにE-mailなんてないし。で、祖母と文通してました。暇が出来ると、せっせと手紙を書いたんですよ」
「それで?」
「祖母が96歳で他界しましたが、その時祖母に宛てた私の手紙が全部出てきたんです。取って置いてくれたんです。それを見て、私…こみあげちゃって…。手紙って、いいでよねぇ…」

在学中、日本演奏連盟新人賞を受賞、円光寺雅彦氏指揮仙台フィルハーモニー管弦楽団と共演しデビュー。
その後ドイツに渡りミュンヘン国立音楽大学大学院マイスタークラス修了、マイスターディプロムを取得した。
フィナーレ・リグレ国際コンクール〔イタリア〕ディプロマ賞受賞。
レパートリーはバロックから現代まで幅広く現代作品の初演も多く、常にクラシック作品と現代作品を取り入れたリサイタルは好評を得ている。アンサンブルピアニストとしての評価も高く、これまで数多くの第一線のアーティストと共演している。また、ソリストとして様々なオーケストラに招かれている。
近年では、作曲家・ジャズピアニストのトム・ピアソン氏のピアノソナタ等の日本初演、作曲家・ピアニストのブルース・スターク氏のピアノ作品による同氏とのデュオコンサート、ギタリストの鈴木大介氏との共演等、ジャンルを超えた活動にも積極的に参加している。
国外においては、ロシア文化省の招きでサンクトペテルブルクでの公演、さらに一昨年に引き続き今年もハンガリー数箇所での公演(指揮、井崎正浩氏)にソリストとして招かれている。現在、聖徳大学非常勤講師。

と、藤井亜紀さんの経歴には記されてあったが、その度に彼女は日本にいるおばあちゃんにせっせと、近況報告かたがた「手紙」をしていたのである…

「その台本は19日のものです。20日は違いますから…」
「えっ? 楽しそうですねぇ…どんなことをするんですか?」

私の目の前に、藤井さんがいる。そして、現在、パリにいる真穂の姿も見える…
ふたりのピアニストが1台ピアノを交互に使い分けるのではなくて…2台のピアノで…、その方がいい!
舞台には、2台のピアノで! 

もしかしたら、だが…
私の好きなピアノ協奏曲がある。ピアノ協奏曲と言えば、まずはモーツアルトだろうが、
ラフマニノフの「パガニーニのテーマ」、がいい。
この協奏曲の譜面を、交響楽団の演奏を伴奏では一流奏者の石野真穂に担当してもらって、そしてソロ譜面を藤井亜紀が弾いたとしたら…
2台のピアノによる『ラフマニノフ/パガニーニのテーマ』!! 
この二人なら、実現可能ではあるまいか…
真穂と亜紀。…聴きたい、ではないか!!

んーーーー、3000円程度のお客さん達にはサービス過剰! と、プロデューサー福島成人は渋い顔をするかもしれないが、しかし…聞きたい。ふたりの息のあった演奏を、聞いてみたいではないか…。
映画監督デビット リーンもこの曲を愛した。彼の作品である「逢いびき」でも使っていた曲である。

「やだぁ、その曲なんですけど、それ、今度のハンガリーで演奏する私のレパートリーなんですよ。その曲を指定するなんて、感激です」
とは、亜紀さんのコメントでしたぞ! 彼女はOK!してくれました。 となれば、20日(土)はこのコンビの演奏が「特別曲」になりそうだ。

さてさて、真穂がなんと言うかだが…
まあ、真穂と相談してみよう…むろん、ご機嫌よいときに、だが。 
20日もみんな、見に来てくれるかな?? 

…まさみ…
by masami-ny55 | 2005-07-28 05:27 | 日記

ピアニスト真穂

「You've got mail !」は、この8月で3回目になった。
去年は6人。そのうち、ピアニストが2人なので、実際に舞台で演技したのは4人だった。これだけでは、舞台は手不足だったので子供たちのハンドベル隊を呼んだり、急遽、舞台カメラマンに台詞を作って簡単な芝居もさせて、ボリュームを出してみた…。お客様は笑ってくれたり、クスンとしてくれたり。まあ、なんとか出来た。

それがわずか1年後…
男性5人、女性2人、ピアニスト2人にナレーション1人、そして前回ウケた例の「携帯男」の鷹取君を加えると総勢11人の大所帯!
私は彼ら一人ひとりにその人らしい舞台を用意しなければならない。それも1時間40分程度の中で、全員に均等に、である。
けっこう、難しい…

声の質が違うのでそれぞれ個性があって聴き応えはあるものの、台本を書くにあたってその時間配分とか順番をどうするかが、特に難しい。
今回は柳沢三千代のナレーションまで書き加えたので、このままもう少し台詞を押し出した書き方をすれば、ちょっとした音楽劇になりそうでだった。

実際に彼らが歌う音楽は、唱歌だったりアニメソングに流行歌、オペラのアリアにシャンソンまでと音楽分野が広い。とくに、合唱の場面は市販さている譜面を使っても良いのだが、せっかくこれだけの仲間がいるのだからと、作曲家の丸谷晴彦さんが自ら合唱譜を書き下ろしてくれた。ありがたい。持つべきものは、友だちってことか…
ポスターのデザインは、いまや売れっ子デザイナーになった永瀬祐一君だ。宮本亜門のミュージカルはじめ、パルコ劇場関係のパンフにチラシなどはもはや彼の独壇場になった。
永瀬君がわざわざ今回もチラシからパンフまでを手がけてくれた。持つべきものは、ヤッパシ「友だち」だなぁ。 感謝! 

岡田誠にしろ山田展弘にしても、安部誠司も3人は仲間内である。散々同じ舞台にのってきた。三谷幸喜氏演出の「オケピ!」で一躍スターダムに乗った岡田君はそれまで何度も宮本亜門氏のミュージカルに山田や安部両君たちと同じ舞台にのっている。私も彼らとは、まあ、付き合いが長い。
今回、新人の近藤辰俊君は山田君の紹介なので、これもまたすぐにうち解けた… じゃあ、さぁ岡田。お前がここをこうした時、山田がこう入って、アベチャンがここでこんな風に… で、台本の説明はつく。簡単な、あわせ、ですむのだが…

しかし、である。
オナゴたちが、私には難問だ。どうしたら、ご機嫌よく…してくれるのか、難問なのである。

とくに、このコンサートのピアニスト石野真穂様が私の前に立ちはだかる! 
ジャ ジャーーーン!
はっきり言って、「ウラ番」です。一応、座長さんは山田君なんだけど、ヤマチャンでも真穂の言い分には100%従います。
こう見えても私はやせても枯れても、脚本家であり演出家…の、はずなのだが、練習中、真穂に「ねぇ、ちょっとマサミく~~ん」などと呼ばれたりしたらその場駆け足。ノロノロしてるだけで「おそいなぁ~~早く来なさいよぉ」と、一喝される。連日、新国立劇場地下のレッスンルームでの音合わせは、私の「やさしさ」が試される試練の場なのだ。
「ねぇ、それは意味ないです! マサミ君さあ、ここはこうしなさいよ…どう?」
「もちろん! いいです、最高ですよ。その通りですね」
と、真穂のご意見にやさしく従うのが私の役目…です、ハイ。

伴奏中の真穂
e0013640_19255070.jpgで、先日。真穂様がキレた!
こともあろうに、その原因を作ったのは、なんと私…だった。
ピアニストをもうひとり入れることにしていたのだが、真穂には伝わっていなかったようだ。
練習が終わって、新国立劇場の1階のレストランでみんなでお食事。いつもの楽しい時間のはずなのに… 気の利かない男という観点では金メダルの岡田がこの楽しいムードをいっぺんに破壊した。

「そういえば、藤井さん。出てくれるってメールが来ましたよ。よかったですねぇ、マサミさん」
「そう! いいじゃない。藤井さんが出てくれるの? しかし、ホントかねぇ。ソリストじゃない! 美人なんだよねぇ、藤井さん。写真見てびっくりだモン!」
私は素直に感激した。

すると、
「なによ。なんの話? ピアニスト、もうひとりってなに、それ?」
真穂様のご機嫌が…ヘンなお声ですぞ。 ヤバい!
「おかだぁ~~。まさか、真穂にそのこと、言ってないのか? 言っておけよって…まさか、おまえ?」
「あっ、まだでした。スイマセン…」
全員、フォークが止まった。そして、私たちを見つめる…

「なんであたしに相談しないのよぉ。ピアノがもうひとりって、どういうこと! ちゃんと説明しなさいよ、ね」
「え~~と、さあ。真穂が2時間もひとりで演奏してると疲れると思って…もう、ひとりいたほうがいいかなって…」
「あたし、2時間なんて全然疲れません! なんで、勝手にそんなこと決めちゃうの。彼女だってかわいそうでしょ。ちゃんと伴奏って、言ったの?彼女には?」
「おかだぁ~~」
「ええ、言ってますけど…」
「伴奏って、ソリストとはちがうんだかんね。わかってんの? オカダ君!」
「………」
そしたら、調子の良さではこれまた金メダルのあの丸谷さんが、
「まずいよ、マサミ君。真穂が怒るの、オレ、わかるよ…」
「でしょ、でしょ!!!」
まったく! マルさんまで、チャッカリと真穂の味方して…

「台本、どうすんの? 彼女にもちゃんと台詞あんでしょうね」
「まだ会ってないから…イメージが…」
「ほら、みなさい。どうすんの? 知らないからね。クラシック専門のピアニストが舞台で台詞なんて考えたこともないのよ。かわいそうでしょ…」
「おかだぁ~~~~」力が抜けて、語尾はデクレッシェンド。岡田はしどろモドロ。
「えっとぉ~、藤井さんには、台詞のことは、まだ…」
「おまえねぇ…」
「オカダ君は関係ありません。マサミ君ですぅ!」

「まずいよ…」と、またしてもマルさんの調子いい声!!!

あーあ、悪いのはボク…

真穂は私のお気に入りだ。
桐朋学園大学のピアノ科を卒業後、仏国に留学。パリのシャトレ劇場のメンバーとして、伴奏者の仕事もしていた。
そんな経歴よりも、彼女の性格である。パンパンものを言うところも大好きなのだが、結局真穂は人を無視したようなことを言ったり、したりする人間に注意を言える。そんな人たちに、決して我慢しない。表現はストレートだが、そんな真穂から人としてのやさしさを感じるのだ。
音楽は社会構成と実によく類似している。人と合わせてあげよう、という精神が音楽性の始まりである。ハーモニー。協調性だ。創り出したいハーモニーにするためには、何度も失敗を積み重ねていく。辛抱強く、あきらめずに、他のメンバー達とかかわりあう…。
アンサンブルの精神である。
自分ばかり目立とうとする音楽家に大成した人は誰もいない。どんなに声がよくても、楽器に合わせたり、ともに歌う人達との協調性のない声楽家はどこにもいない。
この音楽システムは、人生とじつによく似ている、と思われてならないのだ。
連絡を取らないと、真穂は怒る。私もそうである。

真穂と出逢ったのも、いまにして思えば、必然的な巡り合わせだった。
もともと、このコンサートの企画は私がAOLのサイトでみつけた「メル友」とのE-mailの文通がきっかけだった。メル友の相手が二ューヨークの音楽留学生だ。で、岡田たちとジョイントコンサートしたらどうかと、プロデューサーの福島成人が思いついて、このコンサートが生まれたのだが、肝心の留学生が昨年演奏会直前にいなくなってしまった…。急遽、そのカバーを探しているうちに真穂と出逢えたのである。
いまでは、彼女なくしてこのコンサートは成立しない。みんなのまとめ役であり、我々のメインピアニストだ。

                                  ピアニスト藤井亜紀さん
e0013640_19514494.jpg一方、藤井亜紀さん。
東京芸大音楽学部器楽科に在学中、日本演奏連盟で新人賞受賞。卒業後、独国留学してミュンヘン国立音楽大学大学院マイスタークラス修了、マイスターディプロムを取得している。
いまでは、各交響楽団とピアノコンチェルトを共演している実力者だ。まさか、こんな素晴らしい人が私の「インチキ軍団」に参加してくれるなんて、思ってもいなかった…。

これほどの人が参加するかもしれない、と言うことを黙っていたのだから、真穂が怒るのは無理からぬ話。

「おかだぁ~~~ おめぇ~よぉ~~」

私の声は、ただ空しくレストランに消えていく…


…まさみ…
by masami-ny55 | 2005-07-26 19:46 | 日記

屈辱からの脱出は松井選手

Angelsに屈辱の3連敗である。このAngelsとの3連戦は、勝てた試合を逆転されての敗戦だから、屈辱と言われても仕方ない。今日、もう後がないYankeesはエース、ムッシーナ投手をたてて連敗を脱出しようと試みた…
1回裏にエンジェルスに、ノーヒットで1点を許したが、その後は無失点に抑えて、自軍の反撃を待った。

投球100球が超えた7回にムッシーナ投手は交代したが、3-1とYankeesのリードだった。勝利投手の権利を持っての、交代である。
一方ヤンキースはそこまで、エンジェルスの変速投手ワシュバーンの前に、拙攻を繰り返して、得点につながらない。

しかし、7回表。
A.ロッドを1塁において、松井選手が右中間スタンドに17号2ラン! 逆転した。
さらに、ティノが1塁内野安打で3塁のジョンビを返して、3点目…

Yahoo!sports MLBサイトより   17号逆転2ラン本塁打
e0013640_13575970.jpg
だが、ヤンキースファンは知っているのだ…まだ、危ないのだ。
というのも、今季、3得点以下の試合結果は1勝30敗なのだと言うことを…。

案の定、8回にゴードンが崩れた…。1アウト、1,2塁のピンチである。一打同点、間違えば再逆転される。
トーリ監督はベンチを駆け足で出た。そして、リベラ投手をマウンドに呼んだのである。異例のリベラ投手の起用である。

リベラ投手は、打者を内野ゴロにしとめてゲッツー、8回のエンジェルスの攻撃を0点に抑えた。

そして、9回。1塁に代走のワーウィックを置いて、今日のラッキー選手ティノがまた右中間を深々と破る2塁打で、ワーウィック生還。4点目が入った!
9回、リベラ投手が打者を3人で抑えて、4-1でやっと勝てた。


ところで、気になるボストンはどうなっているのか?
シカゴの試合結果は、ホワイトソックスの井口選手が4打席3安打、1本塁打の大活躍で6-4でボストンを下していた!
おかげで、ゲーム差は1.5に縮まった。
明日は移動日で、試合はない。明後日からYankeesStadiumである。エンジェルスとの4連戦がある。お返ししておかないと…。
                                            リベラ投手とe0013640_13594045.jpg







…Masami…
by masami-ny55 | 2005-07-25 14:05 | 我がヤンキース

電車嫌い

先週の日曜日。
板橋のアパートから、この日、仕事先の王子までタクシーを使った。
駐車場がない、との電話連絡があったから自分の車は置いたままにして、タクシーで行った。
電車を使うとしたら…どういう経路なのか。そもそも、行き方がわからない。第一、時間がかかりそうである。
タクシーで板橋から王子なら、さほどの距離でもない。

王子での仕事が済んだので、人の運転する車に便乗して職場のある春日まで。これも、たいした時間ではない。
いつも、使っている道なので自分でもわかっていた。

春日に到着すると、今度は、作曲家の編曲した譜面を取りに行く約束を思い出した。
職場から明大前まで、電車で行かなければならない。クルマがないからである。
春日から神保町まで都営地下鉄で行き、乗り換えて明大前へ…と、スタッフはそこまでの経路を言う。
「ボク、一人で行くの?」
「当たり前です!」

寂しい、こわい、つまんない、わかんない…思いつく限りの不安材料を並び立てたが、
「ひとりで、どうぞ…」
と、素っ気ない。万が一、私が迷子にでもなったら、このスタッフたち、どうする気なのか? 彼らの気が知れない…。
まったくもって、薄情極まりないスタッフたちである。
しかたない。近くにいた雪ダルマみたいな女性と、無表情なPCの女先生に、
「ねぇ、一緒に…ダメかなあ」
と、誘う。彼女たちは明らかにいやいやだったが、連れて行けることになった。やったぁ! 
これで寂しくなくなった。話し相手が出来た。

明大前での用事が済んで、このふたりとまた、電車に乗って春日に戻った。もちろん、退屈はしなかった。ふたりがどうだったかは、知らないが…。まあ、よし、としましょう。

そして、夜。職場を出る。
スタッフたちと電車に乗って、帰宅である。
「マサミさんと電車に乗るのは、三年間で二度目です」
と、スタッフのひとりが言う…。もう一人のスタッフが、
「マサミさんは電車が嫌いだから」

そう。私はいつ頃からだったか、電車が嫌いになった。
電車が嫌い、というよりも、電車に乗っている人たちの「目」が嫌いなのである。こわい目、に見える。生き生きした目、に見えない。
混んでいるのに、無表情に乗り合わせる人たちの表情が不気味だった。声を掛け合うことをしない。黙っている…そう、あの沈黙が、私には、こわい。すみません、とか、こっち空いてますよ、とか、疲れるよねぇまったく、とか…。声をかけない人たちが、こわい。
座っている人たちの姿勢を見ると、感心できない人が大勢いる。

                               ニューヨークの地下鉄
e0013640_2484077.jpg昔、ロバート デニーロが満員電車の中で女性に声をかけ、その後ふたりは恋に落ちる…という映画があった。舞台は、ニューヨークの通勤で使う地下鉄の中である。ニューヨークなら、あり得る話である。しかし、同じ都会とは言え、東京ではまず起きない。そもそも、話声がないのだから…。

学校を卒業して新聞記者になった理由のひとつに、この「電車に乗りたくない」との希望があったからでもある。
毎日、満員電車で勤め先まで行く…三十数年間も、と考えただけで「私には、無理」だった。

ニューヨークにいた頃、地下鉄に慣れると、よく乗ったものだ。ビレッジに行くときも、ヤンキースタジアムにも、アッパーウエストでお茶するときも…そして、女性の友だちとも。車内の人々の表情を見るだけでも、楽しかった。大きな紙袋を抱え込んだデブッちょの黒人だの、ヘアスタイルを窓に映して撫で回している青年とか、ステッキに帽子姿の紳士だの…。みんな、生き生きしていた。
今だから話せるが、空いているときに車内で堂々と煙草まで吸ったものだ。いまは、もうダメだけど…あの頃は、よかった、のか?
なんと言っても車内の特徴は、すぐに話しかけてくることだった。
例えば、私の読む日本語の本は、縦書きである。隣に座った老人から、「なんだね? それは」と、不思議そうに質問されたこともあった。混み合っているとき、女性に席を譲ると、笑顔で「ありがとう」の言葉が必ず返ってくる。それがまた、うれしかった。英語がもう少し達者なら、おしゃべりでもしたくなるほど、だった。

クルマなら、ひとりで勝手に出来る。冷えた缶コーヒーを飲みながら、お気に入りのCDが聞けるし。煙草だって、吸える。
銀座に出ても、駐車場さえ知っていれば時間は自由になる。不経済かもしれないが、それでも自由を奪われる方が、私にはつらい。

そう言えば、日曜日に乗った電車の中で私が見たものは、あの携帯電話でメールをしていた人の大勢いたことだ。
電車の中でも人に声がかけられないから、声を使わずに「メール」を書き込んでいる姿に、こわさより哀しさを感じてしまった。

やはり、私は今後もクルマにすることにした…。

…まさみ…
by masami-ny55 | 2005-07-20 01:53 | 日記

首位奪還! 守護神リベラ投手

松井6戦ぶり15号2ラン!
ヤンキース、ついに東部地区で首位奪還!
ヤンキース松井秀喜外野手が6試合ぶりの15号2ランが飛び出した!

                            Yahoo!sports サイトより 15号2ラン!
e0013640_15305652.jpgレンジャース戦で、7-5の4回1死一塁の第3打席で右越えに15号2ランを放った。
9-5としたが、故障明けの先発ブラウンがピリッとしない。5回途中から移籍組の中継ぎプロクター投手へスイッチ。6回、同じく移籍組のフランクリン投手がここで火ダルマになった…。4失点。9-10とあれヨあれヨという間に再逆転を許してしまった。
結局、中継ぎエース格のスターツ投手を使わざるを得なくなって、なんとか7回までテキサス打線を抑えきった。
その後8回。
シェフィールドとA.ロッドを塁上において、松井選手登場。一打、再逆転のチャンス。しかし、高く飛んだ打球はセンター前で失速…。2アウト。だが、ここで昨日の勝利の立役者シエラ選手がクリーンヒットして、11-10! 再逆転!
8回裏をスターツがビシッと押さえて、9回裏は我がヤンキースの勝利の守護神・リベラ様の登場である。
テキサスの、3,4,5番をあの魔球フィンガーファストボールで最後を閉めたのである。24Sになった。
ヤンキースの辛勝、この時点でボストンの勝率.543を抜き去り、.549として東部地区で首位に立ったのである! エッヘン!!

リベラ投手以上の火消し役は、全世界の球界を探してもどこにもいないのである。彼こそ、本物の守護神、なのだ。
それ以外の投手の方々は「守護神ッぽい」と言って欲しい、なッ! 区別していただきたい、のだ。「神」との称号を与えるならば。

まあ、どうあれ、守護神リベラ様が「守護神」であり続ける限り、我がヤンキースには希望があるのだ。その証明が、この試合である…。
                     Yahoo!sports MLBサイトより 守護神リベラ投手
e0013640_15321039.jpgしかし、今日の試合は見ていて、疲れた…。
「見ていて」とは、テレビ観戦ではない。今日、テレビ中継がないのでいつもの「MBLサイト中継」のことである。
昨日ピッカーに仕込んだアイスコーヒーは、中継ぎ投手のプロクター、フランクリンのおかげで、空になった。まったく! この真夏の中で熱すぎる試合をしてくれたものだ…。
おそらく、ベンチのトーリ監督も又、お好きな日本茶を冷やしてガブ飲みしておられたことだろう…。
お察し申し上げる。
皮肉なことにこの試合では、去年ヤンキースから放出されたソリアーノ選手が23号2ランを打つなど4-4の大当たり。大活躍していたのが、なんともうれしかった。

ところで、なんだかんだと皆様方はヤンキースを心配してくださるが、7月のヤンキースはこの試合で14試合を消化した。だが、その試合結果を見てみると、

1日~3日まで、デトロイトタイガースとは3勝1敗
4日~5日まで、ボルチモアオリオールズとは2連勝
7日~10日まで、クリーブランドインディアンズとは3勝1敗
球宴あけの後半戦は、
14日~17日まで、ボストンレッドソックスとは3勝1敗
そして、今日テキサスレンジャーズに1勝した。

11勝3敗の堂々たる成績であることを忘れてはいけない。
7月の松井選手個人の打撃は.339 。

先発投手が不在のチームなのに、なぜヤンキースはこれだけ勝てるのか?
解説者の辻さんも「まったく、不思議なチームです」とコメントしていた…。
もし、先発投手が…。
そこで浮かんでくるのが、この16日、デビルレイズを解雇された野茂投手の行方が気にかかる。彼のヤンキース入りはあながち「あり得ない」とは、言い切れなくなってきた…。
そして、今日19日。NHKのBS中継では「ホワイトソックス戦」の中継をしていたが、高津投手の解雇が伝えられた。

先発投手とピリッとする中継ぎ投手は、ワールドシリーズ優勝のかかった我がヤンキースには手薄である。となれば…。
野茂投手の自由契約になる26日に何かが起きるかもしれない…

ヤンキースの試合結果もさることながら、解雇された日本人選手の動向に目を離してはいけない!

野茂投手のことについては、いずれここで書くことになると思うが、今は26日までじっと待とうではないか…。

…Masami…
by masami-ny55 | 2005-07-19 14:40 | 我がヤンキース

これがホントのPC速報!

日本時間、17日午前8時、大リーグ、ヤンキースとレッドソックス戦の3戦目がボストンのフェンウェイパークで行われた。
7-4でヤンキースが勝利。後半戦の対戦成績を2勝1敗にした。前日の屈辱の敗北から、一夜明けた今日、3回表A.ロッドの25号2ランなどでこの回に一挙6点の猛攻。その後、レッドソックスも、主砲ラミレスの本塁打などで4点を取り返したが、結局9回裏にはリベラが登場して、ボストンの攻撃もここまで。ヤンキースは、前日の雪辱を果たした。

ヤンキースの攻撃にもリズムが戻ったが、やはり投手の踏ん張りが勝利には優先する。
ジョンソン、ゴードン、そしてリベラと3投手がリレーすれば、文句なしの勝利だ。このリズムが前半戦の戦い方では出来なかったのだが、ようやくこの大事な節目で、そのリズムが戻ってきた。

さて、明日。
3勝1敗にするか、それとも2勝2敗で終わるか…。
明日のヤンキースの試合結果は、今季の大事な一戦になる…。

…と、ここまで書いて、眠くなり、今日18日の朝を迎えた。

本日はテレビ中継がない! 大慌てして、PCを立ち上げる。ネットにつながるまでが、もどかしい…。
テレビ欄に…。すると、午後1時10分にNHKのBS1で録画が放送、とあった。
と言うことは、米国のMLBサイトへ…。

Yahoo!sportsで、「サイト中継」を楽しむ…。

第四戦の結果はすでに出た…たった今、である。
5-3でヤンキースの辛勝である。
これで後半戦の開幕カードとなったボストンレッドソックス4連戦は、3勝1敗でヤンキースが勝ち越した。

この試合結果が出る前、シアトルセーフィコフィールドで行われたマリナーズとオリオールズの試合は8-2でマリナーズが勝ったため、ア・リーグの東部地区上位3チームは今日現在0.5ゲーム差のなかに、レッドソックス、ヤンキース、オリオールズがひしめく大混戦の状態になった…。

ヤンキースは先発投手が故障続きである。
現在はジャレット・ライト(29)、ケビン・ブラウン(40)、カール・パバーノ(29)、王建民(25)と実に4投手が故障者リスト入り。固定できているのはR・ジョンソン(41)とマイク・ムシーナ(36)両投手だけだ。

この緊急事態の中、マーリンズを戦力外通告されていたベテラン左腕のアル・ライター投手(39)を獲得して、今日のレ軍戦に先発させた。彼の先発は、一部マスコミ関係者から「獲得と同時に先発するようだ」との情報は流れていたのだが、もし、そうだったとしたら、その姿をなんとしても「ナマ」で見たいものだった。
結果は案の定、彼の先発で試合は始まった。不安を抱えての先発だったものの、7回までボストン打線を1失点に抑える好投。
ライター投手は試合前、記者達に対して、
「21年前に自分をドラフトで指名してくれた球団に戻れてエキサイトしている」とコメントしていた。
同投手は通算158勝127敗で、96年にはノーヒットノーランも達成している。

Yahoo!sports MLBサイトより 移籍後初の先発アル・ライター投手   
e0013640_11464431.jpg

8回からゴードンが投げたが、1失点。そのまま9回まで投げたのだが、ランナーを出して、押さえのリベラ投手にバトンタッチ。しかし、今日のリベラはすっきりしない。無死満塁の絶対のピンチをつくり、一打逆転の場面を作った。しかし、最後の打者を打ち取って試合終了。
移籍初戦のライター投手に1勝が付いた。
この試合で今季の両チームの直接対戦は、ヤンキース7勝、レッドソックス6勝となった。

それにしても、である。
コンピューターは、不思議な機械だ。日本から見れば、地球の真裏にあたるアメリカで起きている出来事が「ナマ」で知ることが出来るのだから…。この試合を追いかけられるのも、コンピューターのおかげである。
米国Yahoo!sportsのMLBサイトにアクセスする。すると、各地で行われている米国大リーグの現在の試合状況が、30秒ごとに最新情報に更新される。素晴らしいではないか!

ボクは、テレビ中継がない日は、PCの19インチ液晶画面に釘付けだ。そして…
「うっそぉ~~、今日ボストンはウェイクフィールドの先発??!! やばい、松井の苦手なヤツだし…」
と、独り言から始まる…。
「今日も松井、打てないかもしれないなっ」
と、ひとりぼやく…

眠気覚ましのコーヒーを入れる。30秒ごとに更新する画面に一喜一憂。
インターバルでは、他のサイトに飛んで、スポーツ新聞の記事を眺める…
「野茂がヤンキース? それも、ないとは言えないかも…。今日の先発ライター投手とて、解雇されたし…もし、そうなったらスゴいけど…でも、そんなことって…夢だよ…」
などと、新聞記事にもひとりごと。
コーヒーを飲みながら、インターバルの時間つぶし。
そう言えば、PCのおかげで、一般新聞も毎日、目を通している。

ふっと、思った…。ボクみたいな楽しみ方をしている人たちは大勢いるのかもしれない…と。

さて、本日は「海の日」で休日。街の外はもうすっかり夏である。
冷やし中華でも食べて、午後1時になったらこの試合の録画を見ることにしよう。

…Masami…
by masami-ny55 | 2005-07-18 11:51 | 我がヤンキース

ヤンキース、接戦で勝利

速報!
ボストンフェンウェイ・パークで行われた米大リーグ、ヤンキースとレッドソックス戦は、8-6でヤンキースが競り勝ち、4連戦の初戦を勝利でスタートした。

予想どおり、ムッシーナとアローヨ両投手で始まったこの試合は、初回、レッドソックスニクソンの2点本塁打などで一挙4点を先制、試合を有利に運ぶかと思われたが、2回表のヤンキースは復活したジョンビとウイリアムスのソロ本塁打で2点を挙げて追い上げムード。5回表には、シェフィールドのソロホームランで5-4として、6回表にはジーターの三塁ゴロ内野エラーで5-5の同点にして、試合を振り出しに戻した。
             Yahoo!sports MLBサイトより2回、ジョンビのソロ本塁打
e0013640_16334794.jpgしかし、7回裏のレッドソックスの主砲オルティーズにソロ本塁打を浴びて、6-5と一旦は振り切られたのだが、その後8回にはヤンキースのベテラン選手シエラに2塁打が出て、またしても同点と食い下がる。

同点で迎えた、9回表。ヤンキースの攻撃である。
なんと、登場したのは去年のワールドシリーズでヤンキースを翻弄したシリング投手だ。
シリングは今季、前半で右足を再び痛めて、4月上旬からリハビリして、この試合までは全く休養していたのである。言ってみれば今回の登板は、ホームグランドで完全復活を見せつける試合である。
昨日まで、レッドソックスは2位オリオールズに2連敗していた。もう、負けられない。同点とはいえ、必勝態勢でシリングを送り込んだのは、誰の目にも明らかだった。

しかし、ヤンキースとて去年のこともある。シリングを打ち込まなければ、ワールドシリーズ進出の夢はまたしても途切れてしまう…。ヤンキースもまた、この試合を落とすわけにはいかないのだ。
ヤンキースの前に立ちはだかるシリングに対して、ヤンキースは3,4,5番と主軸からの攻撃だった。
3番シェフールドが、シリングの低めいっぱいの球を拾うように打った。打球はセンターを深々と超えて飛んでいく。
2塁打だった。続く4番A.ロッド。

独特の左手一本で打ち込んだ打球はボストンファンが陣取るセンターへ飛び込んだ。
2点本塁打!
8-6。
e0013640_1634921.jpg
         Yahoo!sports MLBサイトより 9回、A.ロッドの2点本塁打
9回裏のレッドソックス最後の攻撃には、ヤンキースは当然ストッパーの神様リベラ投手がマウンドに立つとボストンフェンウェイ・パークは静まりかえった。
そして、オルティーズを三振に仕留めて試合終了、リベラがまたひとつ伝説を残してこの試合は終わった。

去年、ボストンレッドソックスとニューヨークヤンキースの差は、ストッパーの力量に現れた。去年のリベラは、いままでの本来の姿が開幕から見られなかった。従って、打線が弱まっている投手力をカバーしていたのが、昨年のヤンキースの戦い方である。
一方、ボストンは去年投手リレーが完璧すぎた。付けいる隙がないほどの投手力を誇ったのだが、今年は、その反対の現象が見られた。
とくに、この試合結果がその象徴である。
中継ぎのゴードン投手は、昨年後半、ファンの期待を裏切った試合が目立ったのだが、この試合では8回裏のレッドソックスの攻撃をピシャリと押さえて、勝利投手。

果たして、明日。
ニューヨークヤンキースはあの豪腕R.ジョンソンがマウンドに立つ。彼にとっては、10勝目を賭けての大切な試合である。むろん、チームとして、ヤンキースは明日も連勝しなければ今日の勝利は生きてこない。かといって、ボストンとて4連敗だけは免れたい。
お互いが、しのぎを削る試合が明日ボストンフェンウェイ・パークで行われる。
で、松井選手は本日5打数ノーヒット。36試合出塁していた記録が止まった。記録が止まったとき、いままでのデータでは、次の試合で決まって大暴れするのが彼の特徴であることはファンなら誰もが知っている。

パバロッティの「Nessun Dorma !」が聞こえて来るではないか!
夢を追い求める男たちのドラマが、明日も見られる…。

…Masami…
by masami-ny55 | 2005-07-15 16:28 | 我がヤンキース

宝物

MLBのオールスター戦が終わって明日から我がヤンキースは、シーズン後半戦に突入だ。
現在、ア・リーグ東地区3位。首位ボストンレッドソックスとは、2.5ゲーム差であり、2位のボルチモアとは0.5ゲーム差。ボルチモアの相手は、ア・リーグ西地区のシアトルマリナーズ。そう、あのイチロー選手の所属しているチームである。

ヤンキースは後半戦開始と同時に対戦相手は、いきなり首位を行く宿敵ボストンレッドソックスで、四連戦を戦うのだから、もう目を離せない。
ヤンキースはエースのムッシーナ投手を先発予定になっているし、ボストンは現在七勝五敗のアローヨ投手をたてている。ボクは、先に5点取ったチームが勝つと予想しているが…。両投手が崩れなければ、おそらく1点差ゲームの接戦になるだろう…との予測をしている。もし、4連勝出来れば、2位のオリオールズの結果次第だが、首位奪還も現実味がある。
それほど、明日からの対ボストン4連戦は大事なゲームなのである。
また、明日から早朝からテレビの前での試合観戦になり、寝不足が続くことになりそうだ。
ここ数年前から、大いにヤンキースが気になって仕方ない…。
ボクの部屋には、ムッシーナ投手のサイン入り写真が額入りで飾られている。魔球ナックルカーブを駆使して打者を翻弄させるムッシーナのおなじみの姿だ。このサイン入り写真は、ヤンキースタジアムで購入した。ボクの宝物だ。

宝物はこれだけではない。
かつてのヤンキースの大選手ロジャー マリスと、ミッキー マントル両選手の1961年の写真が額縁入りで飾ってある。この年、ロジャー マリスは、61本の本塁打を記録した。あのバンビーノこと、ベーブ ルースの60本本塁打記録を塗り替えた選手でもある。

e0013640_1232262.jpgもうひとつ、額がある。
ボクがベースボール選手の中で最も好きな選手は、ミッキー マントル選手だ。
彼が500号を打った瞬間の写真がボクの頭上に飾ってある。

この二つの額は、ヤンキースタジアムに飾ってあったもので、商品ではなかったが、係員を口説いて、この板橋の部屋まで運んできた写真なのだ。いま思うと、よくまああんな図々しいことをしたものだと、恥ずかしい。
それだけに、この二つの額はボクには特別な宝物なのである。

日本の野球ファンは、あまりヤンキースのことを知らない。だから、この写真の価値がわからないようだ。
昨年も、我がヤンキースを応援するため、一路ニューヨークへ。そう言えば、不思議なことだが、ボクが観戦に行ったとき、ヤンキースの負けた姿を見たことがない。80年代の記者時代からである。メッツは負け試合を何度か、見たことあるが…。

ヤンキース関係の宝物は…。
最高の宝物をボクは持っている。
それは、松井選手の「ルーキーカード」である。シリアルナンバーが付いている…。全世界に1500枚。限定カードでもある。
これは友だちが手配してくれて、ボクに届けてくれたものである。これが今のボクの、最高の宝物になっている。
この部屋に訪れる友だちは大勢いるが、その中でも、特に親しい友だちにのみ、こっそりと見せてあげている。もちろん、直に触らせはしない。透明のプラスチックケースにしまい込まれたイラストの松井選手のルーキーカードを、見せる。
それも、自慢たっぷりに…。

e0013640_124379.jpg

宝物。

子供の頃は、使いやすく握りを削った「ケンダマ」だった。赤い玉の紐の長さを微妙に調節したものだった。
枕元において寝たことをまだ覚えている。
それが終わると、中学生から、トランペットが宝物になった。
その時代が過ぎると、今度は登山用具に代わり、ボーイスカウトのキャンプ地のワッペンや旗を部屋の壁に貼り付けた。

大学に進学すると、自分の部屋の様子と友だちの部屋の様子がだいぶ違っているのに気づく。だから、部屋の壁に貼り付けていたものを取り除いて、なにも飾らなくした…。
大人になるにつれて、部屋の雰囲気がずいぶん違ったものになっていく。
宝物は、飾るものではなくなって、やがて引き出しの奥にしまい込むものになってしまった。

宝物、とは言えないがペンとライターは、何年も変わることなくボクの側から離れない。
ともに、銀製だ。このパーカーのボールペンと万年筆、そしてZIPPOのライターはもはやボクのスタイルになってしまった。しかし、このライター。実によくなくしてしまう。その度に大騒ぎして、探しまわる。出てこないときは、また同じ型を購入する。そんな姿を見るに見かねてか、友だちはボクの誕生日にこのライターを贈ってくれる…。おかげで、予備が数個、引き出しの中だ。

さほど価値があるものではなさそうなのに、人には「宝物」がある。
人によっては家族の写真や、人から贈られた物や旅先で購入した物もあるだろう。

宝物を見せ合うと、案外おもしろい…。

…まさみ…
by masami-ny55 | 2005-07-15 12:07 | 日記

手紙

アパートの玄関に、住人達の郵便受けが並んでいる。
玄関の入り口を鍵で開けて中に入ると、郵便受けの裏側に出る。投函された郵便物は、ここで受け取るという仕組みになっている。
裏側の蓋にも、鍵がかかっている。ダイヤル式だ。右に何回か回して数字をそろえる。確認して、今度は反対の左側に数回か回してから決められた数字で止める。そして、蓋が開いて、郵便物が取れることになっている。
雨の日は、手がぬれているから思うように回せない。急いでいるときは、気持ちが焦っているので勢いよく回しすぎて、決められた数字を通過してしまう。やり直し、である。急いでいるから、それだけで腹が立ってくる。
便利なのか不便なのか…。
しかし、郵便受けに入ってるのは、チラシの山である。その山を取り上げて、中に手紙がないか、探してみる。まず、ない。あるものは、公共料金の請求書と電話代の知らせである。大事なものなので、捨てるわけにはいかない。あとは、郵便受けの下に置いてあるゴミ箱へ。

手紙は、まず、ない。

e0013640_545851.jpg昨日のことだった…
帰ってくると、玄関の郵便受けの口から、チラシがのぞいている。だいぶ、溜まっているようだ。
いつものように、ゴミの中から公共料金の封筒を探したが、なかった。では、全部ゴミか…と思ったら、手紙が一通紛れ込んでいる。
確かに、私宛だ。海外に住んでいる友だちから、私宛に届いた手紙だった。
ゴミの間に紛れ込むようにしてあったから、この郵便受けの中でしばらく寝かせてしまっていたようである。

封筒に入ったその手紙を持って、部屋にはいると、手紙をすぐには開封せず、コーヒーを入れる。そして、愛用のマグにコーヒーを注いでテーブルに運ぶ。テーブルには、先ほどの手紙が置いたまま。熱いコーヒーをすすりながら、手紙に目を通す…。
書き慣れした書体が読みやすく、また美しい。
封筒は、アイボリー系のやや黄色が混じった白地だ。大きさは海外便で普及しているスタンダードのサイズ。ペンのインクののりがいい。便箋は、小型である。持ち運びに適したサイズで、ひとり喫茶店でも書けそうなサイズに手紙の主の個性を感じる。そして、これもまたペンの跡が残るほど、インクののりが良さそうである。
私は、この手紙の主とは、まだ面識がない…。そして、今後も会うことはないだろう。相手もまた、そのつもりのはずである。

昔々。
全世界に「文通」というゲームがあったという…。知らない人同士が、あるとき相手の住所を知る。文通を希望する人たちが集まったその中から、選ぶことも出来たと聞く。そして、手紙を書く。まずは自己紹介を書く。個性的に書く人もいただろうし、わざと平凡に書く人もいただろう…。返信が、自分の郵便受けに届く。感動、だったことだろう。
相手の筆跡から、人柄を感じ取ろうと想像する。趣味の話題から、ふるさとの話、青春時代のこと、好きなこと嫌いなことと、はじめはきっと他愛ない事柄を書いていたのではあるまいか…。次第に、どちらからともなく、まるで示し合わせたようにお互いの写真を手紙に添えてくる…。やがて、人生の話題になったり、或いは手紙で論争したりと、深いかかわりをしていたと聞く。
だが、決してお互いの住む場所に突然出向いたりはしない。最低限の社会性を守っていたようである。

相手の誕生日には、手紙と一緒に贈り物を届ける。記念日には、またそれなりの贈り物を届けたという。
手紙を書く時間を作った。どんな形の封筒にしようか、便箋はどんな色にしようか、切手の貼る位置はここでいいだろうか…と、気を配る。
もし、そうだったとしたら、なんと楽しいゲームではあるまいか…。
その実例が、女優のパトリック キァンベルと作家バーナード ショウの「手紙関係」だろう。ふたりは、生涯、会うことをしなかった。
それが、文通の基本的ルールだったからであり、そのルールを守ることが、文通の楽しみを継続出来る方法であることを承知していたからだろう。

会うことをはじめから、削除していたからこそ、ふたりは生涯素晴らしい手紙文を書き続けられたのだろう…。

もちろん、昔も文通相手と会うことを望み、それを実行したふたりは数多くいたことだろう。しかし、会う、という現実の直面で、それまで続けていた情感が色あせて、以後の文体は変化する。現実的になる。
やがて、文通が止まってしまう。

E-mail。
現代のゲームだ。出逢いも簡単、別れも簡単。ポストまで歩く手間がない。コントロールキーとエンターキーを同時に押せば、一瞬にして全世界の個人宛に届く。切手も不要であり、ペンもいらない。なんと便利になったことか。
絵文字というのがある。顔文字というのもある。この記号文字を適当に使い分けて、文章にしてみるのも、E-mailならではの楽しみ方だ。写真も手軽に転送でき、音も付けられる。文面自体も、昔とはだいぶ違っている。
目的も、文通相手とは限っていない。恋人探しを含め、出逢いを求めて多彩だ。ただの暇つぶし、という人だっているだろう。

e0013640_554251.jpg
しかし、ルールは昔も今も変わらない、と思う。
社会性であり、この手段を使う個人の人生観が昔の文通同様やはりその文面に顕れている、ということだ。
もうひとつ、昔に比べて、知らない相手に簡単にメールを送れるから、相手からの信頼は薄い。正しいアドレスを知らせずに、勝手にハンドルネームを作るのも、その現れだろう。自分の住所を、E-mailだけの相手に知らせるのは、その文面から信頼を得なければ出来まい。

いや、E-mailに限っていないかもしれない。
葉書一枚書くのに、下書きまでしていた昔の時代に比べて、現代はもしかしたら…人と人との関係に信頼が薄くなってしまったのかもしれない。
人との関係に、手間をかける楽しみ方が少なくなった気がするのだが…。


…まさみ…
by masami-ny55 | 2005-07-13 05:07 | 日記


東京の日常生活と、仲間たちとの交遊録


by masami-ny55

プロフィールを見る
画像一覧

S M T W T F S
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 31

Translation(翻訳)

記事ランキング

以前の記事

2015年 10月
2015年 04月
2014年 12月
2014年 11月
2014年 08月
more...

カテゴリ

全体
日記
我がヤンキース
自己紹介
未分類

フォロー中のブログ

空とぶっちゃの日々
松井秀喜選手の「夢」物語

検索

画像一覧

その他のジャンル