美しい四月に

渋谷でフジエと会う。

コンピューターでグラフィックのデザインをしている。横浜で寿司屋をしているトクさんの従姉妹だ。
彼女はNYに、確か七年間一人で暮らしていた。高校はNYで卒業している。あんまり出来のいい卒業生という感じは受けないが、人を小馬鹿にするありふれた留学くずれ君たちとは違っていた。
素直でやさしく、気の利くオナゴなのである。

出逢ったのはまだ二年ほど前。トクさんがボクに紹介したのが知り合うきっかけだった。
チビ君のフジエは目下就職活動中だという。転職しようとした会社から突然、キャンセルとなり、仕事先がなくなってしまったのだ。
ちと、焦ってはいた。

土建業のシマザキが彼女の就職活動に一役買おうと、彼女と渋谷で会う、というのだ。
ああ、それなら、とボクも同行することになった。

フジエは作品をシマザキに手渡し、土建屋さんに顔出ししているデザイン会社に紹介してみるとの話で終わった。
で、今度はボクの出番。
フジエに四月の授業のことを伝えた。参加しないか、と。手を貸して欲しい、と。
しばらく考えていたが「いいよ」
そう言ってくれた。「そんな立派な人と一緒にアタシが参加してもいいの? 」

就職活動の真っ直中にボクの頼みを聞き入れてくれる。
フジエには、大きな借りが出来た…。


e0013640_4435375.jpg渋谷から帰って、アパートのポストの中をのぞいてみたら、ピアニストのカヨちゃんから封筒が届いていた。その中にあったのは、ボクがカヨちゃんに貸した映画「…消しゴム」のDVDだった。
「チェ ジュウより、私はこの女優ソン イェジンが好きになりました」
カヨちゃんはそう書いてきた。やっぱり。ボクもそう感じた。

そして、
「四月、またピアノを弾きますね」
カヨちゃんのメールだった。


カヨちゃんにはボクは返しきれないほどの、借りをつくっている。
そして、それを許してくれるカヨちゃん。

いやいや、カヨちゃんだけではない。
シマザキにも、そして今日来てくれた歯科衛生士のタジマさん、そしてモウリのミサキとその亭主。福島県のカズマサに、カヨッペやネモコたちとそのご両親。
いまでは、家族ぐるみのつきあいだ。
もしかしたらあの天敵野郎のビトウも、ボクは借りをつくっているのかもしれない…
ウスノロのシミケンにも… 気の利かないカッパにも… 広島のトモジュウにも… そして、千葉県の小役人ガンキチ一家にも… 久々に帰ってきた鈍感秀才の秀さんに、ババちゃん一家にも… 
ボクは彼等ご家族に感謝しなければならない… 
ボクの大切なときは、必ず彼等はボクの側にいてくれる。
困ったときは、黙って手をさしのべてくれた人たち…。

ボクの「夢」に参加してくれる多くの友だちに、ボクはとても大きな借りをつくっている。
そんな仲間たちがみんなで四月を美しいものにしたくて、頑張ってくれる姿がこの上なくボクにはうれしくて…。

さあ、今日は大リーグの開幕だ! 待ちこがれた時が来る!
松井選手が夢を追いかける… ボクもまた自分の夢を追いかける…

多くの人たちと出逢う旅をボクはこれからも続けていく。
「言葉と声」を探求しようではないか!
みんな、しっかりついて来い! 遅れるなよ、ビトウ!

…まさみ…
by masami-ny55 | 2006-04-04 04:45 | 日記


東京の日常生活と、仲間たちとの交遊録


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