24年の友

久しぶりに秀さんが事務所に来た。
先日電話で退院までの経過を伝えていたから、ボクの様子を見舞いに来たのだろう。かといって、別段特別な話し方でもなく、お互いに今までどおりの対話を繰り返した。
秀さんはボクが「直腸ガン」と「肝臓ガン」になったと言う事実を、受け入れがたかったようだ。秀さんは「まさか、でした。ガンになる要素はどこにもなかったはずなのに…」と、心境を医師のように話していた。現在、抗がん剤投与を続けていて、がん細胞が急速に激減していることも伝えた。
そして、エガワ先生との運命的な出逢いも伝えた…。

秀さんは「チーム」を創っている。新しい仕事をするらしいが、そのなかでボクとの仕事を一緒に出来たらいいなあ…と、感じた。
お互いにまだ若い。人生をふり返る年齢でもないし、まだやりたいことが沢山ある。人生で「欲しいもの」が違う人たちとボクはずいぶん沢山出逢ってきたが、結局はそういう人たちとは「期間限定」のかかわりにすぎなかった。今になって思えば、当然の話だが、ボクは無類の寂しがり屋だ。なので、出逢ったらいつまでもかかわり続けていたい。別れは淋しすぎるからだ。しかし、期間限定的なかかわり方が出る人たちは、強い心を持っている。別れたら次の人…なので、寂しさはないようだ。ボクとは生き方が違う。ビジョンが違っている。

ボクは出逢ったら生き続けている限り、別れはしたくないとの思いが強かった。こんな大病をすると、いささか人生観に変化が生じるのか。
人の見方にも変化が生じるのか…。

誰とでも相手にしていたけれど、この大病を境に人とのかかわりの出入りを見届けた結果、所詮、「ビジョンの違い」に気づく。生き方はその人が抱くビジョンによって確定する、との昔からの思いが、ますます強いものになった。

なので、「期間限定」のかかわりかたをしている人たちには、ボクもそのようなかかわりにした。
秀さんみたいな人物はボクの周りに多い。こういう人たちとは長い付き合いになる。秀さんとは24年になった。そろそろボクも、ボクと同じものを求めている人たちと関わっていこうと思う。ビジョンの統一、だ。

GT-Rに乗ることにした、と言ったら秀さんは笑って「お若い!」と言う。このクルマとの出逢いも、鹿児島県のある人とのかかわりから始まったことだった。その方がボクの病気を知ってとてもお安い価格で見つけてくださった。そして、なんと無料で鹿児島から海路を使って東京まで運んでくれている。月末に到着予定だ。彼にはお礼の言いようもない。彼とは「期間限定」のかかわりではない。おそらく、「メル友」として、長い付き合いになると予想できる。

大病して、人が実によく見える。自分が実によく見える。子供の頃のように…。
人が去り、人と出逢った。ビジョンが以前よりはっきりとした。

大病して痛感したことは、ボクの財力は「友だち」だ、ということ。あったりまえ、のことを大病してようやく気がついた。ボクの「友だち」は、特級の人材であることを。

そして今日、11年目を迎える音楽劇「ユーガットメール#11」に出演してもらう新しいテノール君と出会った。二期会の卒業生でもある。明後日、初稿が書き上がるはずだが…。


…まさみ…
by masami-ny55 | 2013-05-28 01:34 | 日記


東京の日常生活と、仲間たちとの交遊録


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