命の恩人「エガワ先生」

ひと月以上の長い入院生活からようやく解放されました。

この間、多くの友だちから激励のことばと手紙が届きました…。シアトルからも、韓国からも…。
ありがたいと思いました。生きていることに感謝を超えて、奇跡を感じましたし、人の輪が大海の波にも感じて、永遠すら感じました。ボクがここで生きている…と。
いやいや、ほんとうに。大袈裟に、言われるだろうけれど、手術した翌日に目覚めたときの感想を忘れないうちに自分のために記しておきました。

不思議な感じはこれだけではなかった。
もし、ボクがこの病院でボクの担当先生とめぐり逢わなかったら…と、考えるとゾッとしました。

この病院に入院するきっかけは、単なる「検査」をしてもらうことだけだったのです。この単なる「検査」を直ぐにしてくれたのが、この病院でした。この病院に辿り着くまで、ちと、ウロウロしました。
真っ先に思いついたのは、近所にある大きな大学病院です。ここならいいだろうと、受付嬢のガイドに従って提出書類を書き、診断カードを創ってもらい、内科の受付嬢とここでも同じことを話して、「検査」をしてもらえるか相談です。待たされて、ようやく自分の時間。やっと白衣を着た先生と対面。
「どうしましたか?」と訊ねられて、また同じことを話します。「泌尿器科にまわってください。ただ本日は予約は取れないので、明日朝来て窓口で待っていてください」…。
要するになにもしないまま、帰宅。綺麗で豪華で、なんだか銀行みたいなシステム。
人間の匂いがない。人間らしい会話が聞こえない…ってなことを感じたので、止めました。

一週間してから「検査」してもらいたい、と思い返して、以前肩が上がらなくなったとき注射してその場で直してくれた病院を想い出しました。「街の病院だけど、いいか行って見るか…」と、期待もせず行きました。「どうしました?」質問は同じなのですが、この先生の声がデカイ病院とは違う。なので、ボクは事情を説明しました。そしたら、先生は「一番早い検査日はいつ?」と、緊張した声で隣にいた看護婦さんに尋ねていました。「来週の月曜日ですね」、と。「来られますか?」とボクに聴くので、その場で「ハイ」と即答です。

簡単に検査日が決定。その時、先生が「もし検査結果によっては、即日入院と言うこともあり得るので、その準備もして来て下さい」と。看護婦さんから「この検査は前日から始まっていると思って下さい。前日にすることを言いますからね…」と、丁寧に説明してくれた。

一週間後の当日、案の定その場で「入院」でした。内科の先生がボクの検査データをもって、外科の先生にバトンタッチ。
この外科の先生がいいのであります。声は巨人軍・江川投手そっくり。「先生、エガワに似てるって言われませんか?」と訊ねたら「昔、鹿取に似てるって言われたことはありますが…」とのこと。この返答で人柄が伝わって来ますでしょ。

とにかく、生涯初のデッカイ手術をしてからひと月間。
入院した日を数えるとひと月以上。…長かった。
後で知ったことだけど、この病院はなんとまあ、あの順天堂大学病院の直属だったのであります。知りませんでした。天皇陛下も手術した医師のいる病院としても有名ですね。もし、「本店」でボクの手術をしたとしたら、「検査後一週間で手術にはならなかったかも。ラッキーだったね」と、友だちは言いました。「ひと月後なんて、ザラだよ」とも。
ほんとうに幸運でした、ハイ…。

退院しても、しばらくは通院して治療を続けます。また、エガワ先生と話しが出来ます。
退院する頃、「外泊許可」「外出許可」が出ていましたから、ボクは「退院祝い」を真っ先にエガワ先生に差し上げようと思いました。選んだモノはボクが小学校時代から好きだった「銀座ウエストのリーフパイ」にきめました。このお菓子は、父親がお土産に買ってきたのがきっかけで味を知りました。母親が包み紙に感心して歓んだ表情もボクの思い出です。紅茶を慌てて入れる母。「うまい!」と叫ぶ子供の頃のボク。以後「リーフパイ」は様々な洋菓子店で創られていますが、「ウエスト」の味と比べると…。ボクが今日まで「東京の3大銘菓」と自賛しているひとつ。それを贈りました。受け取ってくれないかも…とも思いましたが、「先生、これはボクが子供の頃からの好物です。是非受け取って下さい」と言ったら「んーー、そうですか。そうでしたか。わかりました」そう言ってくれました…。

ボクの命の恩人がまたひとり、増えました。
コンドウ先生(小学校)、マツザキ先生(中学・音楽)…そして、この年齢になってからまたしても出現した命の恩人。いま数えたら、ボクには11人の恩人がいました。日本だけではなくて…。
運命的出逢いをしたエガワ先生。彼とは、ちと、長いお付き合いになりそうです。

退院後、多くの古い友だちから電話がきました。みんなほんとうのことを言ってくれました…。
アパートに来てくれた夫婦もいました…。
人と関わって、かかわりを続けて…相手が欲しいものを与える仲間たち。そんな人の輪を実感出来ました。
この病気のおかげです。


…まさみ…
by masami-ny55 | 2013-03-12 07:19 | 日記


東京の日常生活と、仲間たちとの交遊録


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