劇団AUN「冬物語」 大塚さんがんばってる!

日本を代表するシェイクスピア劇団で、吉田鋼太郎さんが主宰する「劇団AUN」の公演が満20回を迎えてた。
演目は「冬物語」だ。

突拍子もないトップシーンから物語は展開していくが、そこはさすが「AUN」の吉田さんの演出、いきなり見せ場を創ってくれます。舞台装置が明確にこの物語を暗示しているので、初めての観客も馴染みやすいかも知れません。

この「冬物語」は、日本では公演回数が少ないため見る機会に恵まれない。シェイクスピアといえば、ポピュラーな舞台として「ハムレット」「リヤ王」「マクベス」そして、「ヘンリー王シリーズ」などでしょう。日本で一番多いのが「ヴェニスの商人」。このあたりだと物語を知っている人たちが多いので、見やすいのでしょうが…。

シェイクスピアの晩年作として「ベルクリーズ」がありますが、あのテーマも「冬物語」とよく似ていますね。家族のお話を、別離、再会…波乱含みの冒険と。やがて最後はきちんとパッピーエンド。

さて、今回の見所は吉田さんのリオンティーズのジェラシーの表現です。ま、とになくご覧あれ!
「そこまで大袈裟に想像すんのかオマエ!」と、笑いを押し殺すのに一苦労しますから。もう、「ビョウキ」ですよ、リオン君は…。それを主宰・吉田さんが演じます。

さらに見所は、なんとなんと大塚明夫さんがあの長台詞を「お見事!」と拍手したいほどの演技を披露しています。ここも見所ですぞ。なにせ、大塚さんといえば日本を代表する声優との印象が強すぎて、挙げ句の果ては、嘘か真実か、台詞が入らない役者として舞台関係者の間では「日本の伝説」になっているほどの御仁です。その、そのですよ、大塚さんが頑張った! リオン君の恋敵「ポリクシニーズ役」でアタマから登場です、ハイ。前回の「十二夜」に比べたら…いやいやこれ以上は失礼ですね。
ホントかいな?とお思いでしょう。

声優と言えば「AUN」には、沢海陽子さんがいます。彼女が光ってる!
ボーリーナ役です。ちと、面倒な役どころですがこれがピタリとはまってます。ラストシーンはいい場面でした…。

林蘭ちゃんがもっと…と想いながら見ていたのですが、今回は「AUN」総動員の舞台。
「劇団AUN」独特のパワーが伝わってきた舞台でした。


…まさみ…
by masami-ny55 | 2013-01-24 15:45 | 日記


東京の日常生活と、仲間たちとの交遊録


by masami-ny55

S M T W T F S
1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
31

Translation(翻訳)

記事ランキング

以前の記事

2015年 10月
2015年 04月
2014年 12月
2014年 11月
2014年 08月
more...

カテゴリ

全体
日記
我がヤンキース
自己紹介
未分類

フォロー中のブログ

空とんだ花ブタの日々
松井秀喜選手の「夢」物語

検索

画像一覧

その他のジャンル