「卒業の朝」の次に…

ケビン・クラインの主演した「卒業の朝」は、長年高校教師をする男の物語だ。
長年教師をしていれば個性ある様々な生徒達と出逢う。家庭環境も違い、体力的にも差があり、学業に熱心な生徒もいれば怠ける生徒もいる。教師に対して従順な生徒もいれば抵抗する生徒もいる。努力したり、怠けたりもする…。教室とは、視点を変えてみるとまるで社会の縮図でもある。
長い間、教師をしていた男にやがて教え子が家庭を持ち、自分の息子をこの教師の指導を受けさせる…というところで物語は終わっていた。

教師は長年の経験から自分の失敗をよく知っている。その失敗をなんどもなんども悔いる。ただ、人間的個性は年を取っても変わらない。教育方針はすこしも変わっていない。指導法のやり方に変化をもたらす。いい話だ、とおもった。

長い間同じことをしているとケビン・クラインが演じた教師の心境にも似たことが実際に起きる。
つい先日だった。
新潟の八百屋さんに嫁いだ女性から電話があった。出会った時はまだ彼女が学生だった。実家は東京で、その学校は六本木にあった。都会ッ子だ。その彼女が通いはじめた塾で男性と出逢い、やがて結婚して、彼の実家である新潟に嫁ぐ。通った塾で出逢った仲間達ともその後連絡を取り続けていたようだ。
その仲間達の中に、少々暴れん坊の青年がいた。学業は苦手だったようだが、話してみると大変情の深い男だった。仲間、友達を大切にしていた。そして、働くことを惜しまない。そんな青年がいた。
八百屋になった女性の電話は、その青年が今は事業に成功して塾で学んだ全てを生かして仕事をしている、というのだ。そして、その息子を塾に通わせたい、という相談だった…。実際にその息子さんが通うかどうかは本人次第だが、ただ、息子さんはすでに30才だという。東京の飲食店を任せているという。

青年の頃出逢った人たちが、自分の子供を自分が通った塾におくりたい、という。いい話だなあ…と、あたたかい気持ちになる。長い間、同じことを続けている人たちにはこうした特別の「仕事の報酬」があるものなのかもしれない…。


…まさみ…
by masami-ny55 | 2010-09-29 10:09 | 日記


東京の日常生活と、仲間たちとの交遊録


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