白浪五人男と韓国ドラマ

板橋駅近くのツタヤさんには、すっかりお馴染み客になりました。
店員さんがボクの顔を見ると笑顔で出迎えてくれる。
だいたい深夜12時頃に駆け込んで韓流コーナーに直行。30分程度はこのコーナーでアレコレ物色するのがいまボクの趣味になっています。
韓流ドラマってのは、ボクにとってはすべてが満足すると言うわけではない。見慣れたので、借り方も心得てきた。当たり外れが明確です。なので、長編過ぎるドラマは借りません。「朱蒙」で満足しましたから。

はじめに、1枚借りる。1枚のDVDには、2話入っている。この1枚で「なんだ?これ」…と、興味が湧くと続けて借りてくることにしている。こうするとムダがない。
かつて、一気に3枚から5枚借り込んできた。ところが、2枚目まで見る気がしなくてそのまま返却、なんてことが結構あった。いまでも、1枚だけ借りて途中で止めて返してしまったドラマも案外多い。

最近「コーヒープリンス1号店」を借りて、見直した。以前、途中で止めてしまったが、どうも気になったから我慢して3枚目から見ることにしたのだ。5話からだ。これがおもしろくなっていた。で、結局またはじめから見直した。なかなか編集も撮影もいい。テンポがいい。「冬ソナ」時代と比べるといまでは韓国は日本の劇作家が羨むほどの実力を付けてきたように感じる。
お笑い番組しかない日本のテレビ界に比べて、毎回、毎年これだけ多数のドラマを大衆に提供し続けている韓国テレビ界では、優秀な俳優さんや脚本家たちが育つ環境に違いあるまい。制作費も日本のお笑い番組とは桁違いだろう。それだけ韓国ではテレビドラマが文化として開花している証明だろう。
ボクは食事文化の違いは韓国ドラマから学んだし、宗教観にしても、家族関係にしても…そして、若者気質にしても韓国ドラマが教えてくれる。

今度、「白浪五人男」をやろうと思う。歌舞伎の演目だ。
ボクがまた中学生時代、歌舞伎座で見たが単純に「かっこいい!」と思っただけだった。名台詞だとか、白浪の意味とかを知ったのは大学生になってからだ。
日本駄右衛門(にっぽんだえもん)、弁天小僧(べんてんこぞう) 、忠信利平(ただのぶりへい)、赤星十三郎(あかぼしじゅうざぶろう)、南郷力丸(なんごうりきまる)が堂々と花道に登場して、檜舞台に五人が勢揃いする。一人ずつ「渡り台詞」で見得を切り、縁語や掛詞を駆使した歌舞伎の台本の特徴である七五調のリズミカルな「連ね」で名乗っていく姿には美しくもあり、力量感ありと、若かったボクはあっけにとられたものだった。





問われて名乗るもおこがましいが
産まれは遠州浜松在
十四のときから親に放れ 
身の生業も白浪の
沖を越えたる夜働き 
盗みはすれど非道はせず
人に情けを掛川から 
金谷(かなや)をかけて
宿宿(しゅくじゅく)で
義賊と噂高札に 
回る配布の盥(たらい)越し
危ねえその身の境涯(きょうげぇ)も 
最早(もはや)四十に人間の
定めはわずか五十年
六十余州に隠れのねえ 
賊徒の首領(ぞくとのちょうほん)
日本駄右衛門










さてその次は江ノ島の 
岩本院の稚児(ちご)上がり
平生(ふだん)着慣れし振袖から 
髷(まげ)も島田に由比ヶ浜
打ち込む浪にしっぽりと 
女に化けた美人局(つつもたせ)
油断のならぬ小娘も 
小袋坂(こぶくろざか)に身の破れ
悪い浮名も龍の口 
土の牢へも二度三度
だんだん越える鳥居数 
八幡さまの氏子にて 
鎌倉無宿と肩書きも 
島に育ってその名さえ
弁天小僧菊之助


と、なるところをボクは今度の芝居ではあえて、





知らざぁ言って聞かせやしょう
浜の真砂と五右衛門が 
歌に残した盗人の
種は尽きねぇ七里が浜 
その白浪の夜ばたらき
以前を言やぁ江の島で 
年季勤めの児(ちご)が淵
百味講(ひゃくみ)で散らす蒔銭(まきせん)を 
あてに小皿の一文子(いちもんこ)
百や二百と賽銭(さいせん)の 
くす銭(ぜに)せぇ だんだんに
悪事はのぼる上の宮 
岩本院で講中(こうじゅう)の
枕捜しもたび重なり 
お手長講(おてながこう)の札付に
とうとう島を追い出され 
それから若衆の美人局(つつもたせ)
ここやかしこの寺島で 
小耳に聞いた祖父さんの
似ぬ声色(こわいろ)でゆすりたかり
名せぇ由縁(ゆかり)の弁天小僧菊之助たぁ 
俺がことだ



という、二幕目第一場(雪の下浜松屋の場)で弁天小僧の台詞をはめてみようと…。今度の舞台の都合上、二幕目第三場「稲瀬川勢揃いの場」だけなので、ちょっとだけいたずらしてみようと思う。

日本語の美しさを感じていた。最近、めっきり感じなくなったことは、ことばとしての「美意識」がある。
これを少しでも伝えたくなってきた…。こんな欲求が生じてきたのも、韓国ドラマのおかげだろう。


…まさみ…
by masami-ny55 | 2010-05-27 00:17 | 日記


東京の日常生活と、仲間たちとの交遊録


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